週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2/11
2014/2/4更新

熟練キーパーに聞く凍結グリーンの攻略法
「ラウンド前の取材が肝」

 クローズしているゴルフ場ならいざ知らず、北関東から以西でも冬ゴルフの要諦は午前中の〝凍結したグリーンをどう攻略するか〟だろう。そのための知恵を熟練グリーンキーパーに聞いた。

 凍ったグリーンを狙うショットでは安全に5~10メートル手前から転がすしかないが、「残り100ヤード以上ある場所から目視で凍り具合を判断するのは難しい。だから、朝、練習グリーンにいく前にキャディマスター室で次のことを聞くのが有効です」と勧めるのは、キーパー歴35年の箕田峰洋氏。J・ニクラス設計の石岡GCやサニーフィールドGC(ともに茨城)でグリーンキーパーを務めたベテランだ。

「夜、シートをかけているのはどのホールか? 日陰になるのは? また、前日に芝を刈りローラーで転圧したのか? を聞いてください。シートをかけていれば凍る度合はゆるやかになりますし、日陰と日向では解け方に雲泥の差が出ます。冬でも芝を刈って転圧することで、氷が解けてもグリーンがさほどゆるまず、グリーン面がでこぼこにならずに済む。つまり、凍結の影響が少ないので、ライン読みが楽になります」

 冬でも毎夕、芝を刈り転圧する。これが、グリーンが凍結しても高いパッティングクオリティを保つ方法。ただ、「冬場は3日に一度しか刈らないというゴルフ場は少なくない」と箕田氏。

 サミットGC(茨城)のグリーンキーパーの中村健二氏は、グリーンの凍結具合を調べる方法を教えてくれた。

「練習グリーンなら親指で押してみる。本グリーンなら、刺すタイプのマーカーで刺さり具合、またはボールマークを直すフォークの刺さり具合をみる。表面だけが軟らかいか、下はまだ硬いかで解け具合が想像できますよ」

 凍結したグリーン攻略法はプレー前の"取材"、練習グリーンと序盤のホールでのグリーンの凍結度を把握することが肝のようだ。

 
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