INTERVIEW
ジャガーFペース
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プロゴルファー上田桃子インタビュー
Vol.4 Ambassadors Story by Momoko Ueda
ジュニア時代、トッププロが華やかな高級車で試合会場入りする姿を見て、
いつかは自分もああいうふうになりたいと励みにしていたという上田桃子プロ。
プロ入りわずか2年後の2007年に初勝利を含む5勝を挙げて賞金女王に輝いた。
その後、アメリカツアーを中心に活躍したが、2014年から再び日本ツアーを主戦場に戻す。
運転が好きで、仕事でもプライベートでもクルマのない生活は欠かせないという彼女。
2017年、ジャガーのブランド・アンバサダーに就任した。
第2回 美しさへの拘り
自動車ブランドのカテゴライズは細分化され、時代とともに変化を繰り返しているが、ジャガーは一貫してプレミアムブランドとしてその世界を牽引する立場にいる。それはタフなオフロード車をその原点としているSUVモデルでも同じこと。美しさへの飽くなき拘りこそが、動的な質感を向上させる原動力になる。その精神は女子プロゴルファーの世界にも当てはまりそうだ。
──上田
「男子ゴルフの場合はパワーとテクニック、純粋に腕で魅せるという感じですよね。でも女子はそこに華麗さが求められると思っています。最近は女子プロも若い選手がどんどんと出てきていて、彼女たちはスタイルもいい。見て楽しめるような試合になってきていると思います。私がジュニア時代に憧れていた女子プロの世界は全然違いましたけどね『ドカーンと飛ばしてピタッと寄せる、以上』みたいな男っぽい世界。ある程度体重もないと話にならないみたいな感覚もありました。でも今はスタイルを保ったまま必要な筋肉をつけていくようなトレーニング方法もあるんです」
上田桃子プロは今年31歳。キャリアを考えれば立派なベテランの域に入るが、しかしその華麗なプレースタイルには定評がある。勝負強さと美しさのバランスという点では少しも若手に引けを取らない。アスリートとしてまさに脂ののった彼女が、The Art of Performanceを是とするジャガーのブランドアンバサダーとしてFペイスのステアリングを握るというのは理に適っているように思える。
──上田
「今乗っているジャガーFペイスのボディカラーはブラックです。女の子のクルマは白とかふわっとした感じがいいと思っていたし、黒いボディカラーは汚れるとか、夏暑そうとか、男っぽく見えちゃうとか色々と考えて最初は抵抗があったんですが、実際に乗ってみると『カッコイイ!』の一言に尽きますね。すっきりとした印象で、ジャガーらしいシャープな感じもしっかりと強調されている」
ジャガーはFペイスをパフォーマンスSUVと位置付けている。それは走破性の高い、荷物のたくさん積めるというだけのクルマではないのである。必要にして充分な実用性を備えながら、見た目においても、スピードやドライバビリティにおいても一線級のポテンシャルを秘めている。だが並みのスポーツカーを凌駕するほどのポテンシャルを敢えてひけらかすことがない様は、アンダーステートメントを好む伝統的なイギリス車の精神を反映している。
このインタビューが行われたのはトーナメントが始まる直前のこと。上田プロの眼はすでに戦闘モードに入っていたが、しかし言葉をひとつひとつ丁寧に選ぶ姿は、美しさと凛とした品格を兼ね備えた大人の女性そのものだ。
──上田
「私にとってゴルフの試合というのはイクサですからね(笑)、ゴルフしている時は勝負に没頭しているので話しかけにくいってよく言われます。プロゴルファーのイメージとしてはそれだけで十分だろうと自分では思っているんですが、もちろん普段の私はそれだけっていうわけではないですよ。おしゃべりも大好きだし、お笑い番組もよく見るし、何もなければ家でじっとしていたいような時もありますから」
例え練習であっても、ゴルフ場に行けばプロゴルファー上田桃子として否応なしに注目される。もちろんトーナメントの成績がそのまま自らの評価に直結する厳しい世界に身を置く、そんな上田プロだけにプライベートでは意外な一面もあるのだろう。
──上田
「今日はドライブを楽しむぞっていう時にはスポーティな走りに応えてくれるし、でも静かに移動したいって思っている時にはそういう走りに自然となる。Fペイスはそういうクルマですね。ブラックのボディカラーも、攻撃的な強い感じもするけれど、一方ではこれ以上ないほどにフォーマルな印象もありますからね」
試合の時以外は自らステアリングを握ることが多く、ドライブも大好きだという上田プロ。ジャガーFペイスは、リラックスした日常と、緊張をSUV伴うプロゴルファーという2つの世界を行き来する彼女に欠かせないプライベート空間としても活躍しているのである。