INTERVIEW

レンジローバー

プロゴルファー藤田寛之インタビュー

Vol.12 象徴としてのレンジローバー

通算18勝のうちの12勝が40代になってからの勝利で、
2012年には43歳で初の賞金王に輝くなど、歳を重ねるごとに進化を遂げ、
中年の星とも呼ばれる藤田寛之プロ。
師と仰ぐ芹澤信雄プロから譲り受けて以来、
約15年間ずっとレンジローバー数台を乗り継いできた。
2017年、満を持してランドローバーのアンバサダーに就任した。

今年70周年という大いなる節目を迎えたランドローバー。その歴史を俯瞰してみると、1971年に誕生したレンジローバーの存在が大きい。それは泥っぽいオフローダーに卓越したオンロード性能と洗練されたスタイリングを与え、今日隆盛を誇るプレミアムSUVの礎を創ったのである。セダンの元祖を挙げることは容易ではないが、SUVの始祖はレンジローバー以外にないのである。

──藤田
「現在のレンジローバーで6台目なので、すっかりドライブフィールが体に馴染んでいるという部分もありますけど、でも変わる度に良くなっている点もはっきりとわかります。特にコーナリングなんかは、最初に乗っていたモデル(シリーズ2)と最近のモデルを比べたらけっこう違います。今乗っているレンジローバー・オートバイオグラフィーはピタッと安定していてブレません」

 

藤田プロはダンヒルカップの日本代表など、これまで8回ほど英国でプレーしており、彼の地の雰囲気もよく理解している。それはレンジローバーの哲学を肌感覚で理解しているということにも繋がる。

 

――藤田
「現在のレンジローバーで6台目なので、すっかりドライブフィールが体に馴染んでいるという部分もありますけど、でも変わる度に良くなっている点もはっきりとわかります。特にコーナリングなんかは、最初に乗っていたモデル(シリーズ2)と最近のモデルを比べたらけっこう違います。今乗っているレンジローバー・オートバイオグラフィーはピタッと安定していてブレません」

ウェアの襟にオーバル型のランドローバーのブランドマークを入れ、ツアーを戦う藤田プロにとって、レンジローバーは一介のアシグルマという域を超越した1台なのである。レンジローバーのオーナーとして世界で一番有名なイギリス王室の人々も、自らのレンジローバーで式典等を訪れるのは、性能的な部分のみにフォーカスしているわけではないだろう。それは権威の象徴なのである。

   

――藤田
「プロゴルファーとしてはトーナメントで勝利を目指すのが当然の目標だと思います。上手いゴルフができたとか、自分で納得できたとか言っても、やっぱりファンの方にとってわかりやすいのは勝利を挙げることですから。でも最近は上を狙いつつ『カッコ良くいたい』、という気持ちも強くあるんです。レギュラーツアーでシードをキープして、そのうえでかっこ良く、ちゃんとしていたい。そのための大切な要素のひとつがレンジローバーと言うことになるのだと思います。自分も先輩たちが乗っているクルマとかプレースタイルに憧れを抱いて育ってきたということもありますから」

   

自らが憧れていた未来に、藤田プロは今まさにレンジローバー・オートバイオグラフィーとともに立っている。それは自らに自信を与えるとともに、プロゴルファーを目指す若者やゴルフを嗜む人たちの目標のような、対外的な意味合いもあるだろう。レンジローバーに乗り続ける。それは藤田寛之がプロゴルファーであり続けるための矜持なのである。