No.349 『実戦で通用するのは固めたスウィング』
6/9 更新
練習場の「実力」を発揮する方法
私はゴルフ仲間からブルペンエースと呼ばれています。とういのも練習場では「プロみたい」と言われるくらい自分でも惚れ惚れするショットが打てるのですが、いざコースへ行くと、スライス、フック、チョロ、ダフリと何でもありです。メンタル面の鍛練が足りないようなのですが、練習場の実力を発揮する方法を教えてください。
(神奈川県・34歳)
メンタルではなく「固め」です
貴兄は勘で打っている。どれ程、美しく、どれ程、整っているスウィングでも「固め」る事の出来ていないスウィングは実戦の役には立たないものだ。
練習場では同じライで打ち続ける事は出来る。勘が「固め」の役割を果たす。「固め」とは同じスウィングの出来るとゆう事であるが、スウィング作りの最後の仕上げは「固め」る事であります。
豆腐を豆腐の型にするのが「固め」である。固まっていないスウィングは力んでバラバラ、プレッシャーに会ってバラバラ、消極的になってバラバラの状態を招こう。固まっていない美しきスウィングよりは固まった我流スウィングの方が遥かに実戦的である。
貴兄のスウィングは固まっていない。固める努力は必要。固まっていないスウィングは練習場だけで通用するものだ。貴兄は勘で打って来た。同じリズム、同じタイミングで打っているのが練習場。スタンス位置ボール位置、体重配分位置、眼線位置、と位置がズレないのであれば同じリズム、同じタイミングは作れます。位置がズレて行くから実戦での球叩きは難しくなって行く。
貴兄はスウィング型を固めよ。必要なのはメンタル面の鍛練ではない。「固め」の努力だ。アドレスで10秒静止。バックスウィングの途中で10秒静止。この時の静止位置はショートスウィングのトップ位置が理想。
トップで10秒静止。ダウンスウィング途中で10秒静止。この位置も左腕地面に平行のショートスウィングトップ位置が理想。インパクトで10秒静止。フォローで10秒。ショートスウィングのフィニッシュ位置。そしてフィニッシュ型で10秒静止。
7つの型をそれぞれ10秒。この静止する中で筋肉は型を記憶していきます。出来得れば膝を10センチ下げた7つの型。軽い沈み型で覚えて行くが最善でしょう。1日10回、時間にして700秒。12分弱の努力。然れば貴兄のスウィングは10日過ぎた辺りから徐々に固まり行くであろう。
以前、スウィング固めの手段は素振りであった。重いクラブを振り続けながらの固めの努力であった。筋肉に負荷をかければ筋肉の記憶力も増す。重いクラブを振るのは間違いではない。ただ、素振りではヘッド軌道の確認が出来ないとゆうデメリットも生じた。スウィングを固めたはいいが、そのスウィング、スライス打ちのヘッド軌道、フック打ちのヘッド軌道となってしまった事例は多い。ドロー、フェードの球筋生じるスウィング固めでありたいものだ。
ヘッド軌道の確認は要ります。10秒の静止で固めて行くがベストでしょう。ブルペンエースから本番エースへと進化するには「固め」の努力は必要。1日700秒の努力あれ。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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