はじめてのレーザー距離計でも安心!PowerShot GOLFのトリセツ

はじめてレーザー距離計を手にするアマチュアゴルファーに、ゴルフライターの鶴原弘高さんが実戦的な使い方をレクチャー。打つ前にコースのどの場所を測って、どんなことを考えておくとスコア向上につながるのか。キヤノンの撮影機能を搭載したレーザー距離計「PowerShot GOLF」をコース上で使いながら、その使いやすさについてもレポートします。

どうすれば
上手に距離を測れる?

「想像していたよりも本体が小さくて軽くて持ちやすい」というのが、はじめて「PowerShot GOLF」を手にしたアマチュアゴルファー・高田さんの第一声でした。学生時代にゴルフをしていて、今でも90台でラウンドできる腕前。けれど、これまでは感覚に頼って、レーザー距離計を使うのは今回がはじめて。使い慣れていないせいか、レンズを覗く姿もおっかなびっくりです。

レーザー距離計を使うときは、左右どちらかの自分の「利き目」でレンズを覗くと見やすくなります。高田さんの場合は利き目が左なので、右手で本体を持って左目でレンズを覗くスタイルに。そのときに本体を持っている右手の人差し指が、本体上部の手前側にあるボタン(電源/測定/シャッターボタン)に掛かるように持っておくと、測距の操作がスムーズになります。

「PowerShot GOLF」には手ブレ補正機能が付いているので、距離計初心者でもスピーディーに距離を測れるようになります。本体が小さいのでプレー中はポケットに入れておいて、すぐに取り出して測距できるのも魅力です。

ティイングエリアで
コースのどこを測る?

スタートホールはストレートなパー4。フェアウェイ中央に木があって、左の林が少しせり出しています。フェアウェイ右サイドが狙い目になりそうですが、中央の木から左右の林までの距離を測っておくと、どのくらいの距離を打って、どのぐらいなら曲げても大丈夫なのかを知ることができます。

ゴルフは、ナイスショットが続かないことから“ミスのゲーム”とも言われています。スコア向上のためにはティショットの時点から、どれくらいのミスなら許容範囲に収まるのかを把握しておくと、大きな事故を避ける番手選びや狙い所の定め方ができるようになります。「PowerShot GOLF」なら距離を測るだけではなく、測った距離を静止画や動画として残しておくことができます。

※黒枠内は実際に「PowerShot GOLF」で撮影した画像です。
グリーンを狙うときの
コース戦略は?

ティショットをうまく打つことができて、セカンドショットはグリーンを狙える絶好の位置にあります。ここではピンまでの距離はもちろん、グリーンの手前エッジ、グリーン右横にあるバンカーエッジ、グリーン左奥のハザードまでの距離も測っておきます。

※黒枠内は実際に「PowerShot GOLF」で撮影した画像です。

今回のシチュエーションでいちばん避けたいミスは、左奥のハザードに入れてアンプレヤブルになってしまうこと。次に避けたいのがグリーン右横のバンカーです。左奥のハザードには絶対に届かない番手を選びつつ、グリーン左サイド狙うのが、このショットでの安全策だと分かります。高田さんのアイアンショットは右方向にミスしましたが、コース戦略としてグリーン左サイドを狙って打っていたので、ピンの右手前にナイスオンとなりました。このホールはここから2パットでパーを取りました!

デジタルズーム機能
便利に使おう!

「PowerShot GOLF」には、デジタルズーム機能があります。標準では望遠鏡倍率6倍でコース風景が見られますが、本体手前左側の「ZOOMボタン」を押すと倍率12倍(デジタルズーム)になります。デジタルズーム機能を使ってファインダーを覗くと、かなり離れた場所からでもターゲットを定めやすくなり、グリーンの形状やハザードの位置を確認するときにも役立ちます。

※黒枠内は実際に「PowerShot GOLF」で撮影した画像です。

(グリーン方向から逆算して、打つべき距離や狙い所を定められるようになると、コース戦略がさらにステップアップします。)

ドッグレッグのホールで
どこを測る?
※黒枠内は実際に「PowerShot GOLF」で撮影した画像です。

ほぼ直角に曲がっている左ドッグレッグのパー4。このティイングエリアでは、フェアウェイに設置されている吹き流しの赤いフラッグ(IPポイント)までの距離を測定。さらに正面の林までの距離も測っておきます。この2つのポイントの距離を把握し、林まで突き抜けてしまうミスをしないように、届かない番手選択しておくことが大切です。

トラブル時
「PowerShot GOLF」を
活用しよう!

想定していたよりもティショットが飛んでしまい、高田さんのボールは林の中に。ライも悪く、この位置からグリーン方向を狙えないので、セカンドショットはフェアウェイに戻すだけになりました。こんなときには、どのぐらいの距離を打てば安全にフェアウェイを捉えられるのか、目安となるターゲットまでの距離を測定しておきましょう。

※黒枠内は実際に「PowerShot GOLF」で撮影した画像です。

もっとも気を付けなければいけないのは、打ちすぎのミスです。逆側のフェアウェイ奥の木までの距離を測っておき、絶対にそこまでは届かない番手選択と振り幅を考慮してトラブルショットに臨みましょう。

振り返りのために
静止画や動画で記録しておく

ピンまでの距離を測ると115.5yd。ですが、グリーンの手前にはバンカーが口を開けています。こんなシチュエーションでは、バンカーエッジまでの距離を測っておいて、絶対にキャリーでそれを越えられる番手選択が必要になります。この場合はバンカーエッジまでが98.5ydなので、余裕を見て110ydのキャリーを出せる番手選択をしておけば、当たりが悪くてもグリーンを捉えられる可能性が高くなります。

「PowerShot GOLF」には静止画や動画の撮影機能が搭載されています。毎ショット記録しておくと、ラウンド後に自分のプレーを振り返ることができます。これを繰り返すことでコース戦略の“ゴルフIQ”が鍛えられるはずです。

※実際に「PowerShot GOLF」で撮影した動画です。
アプローチの距離感と
実際の距離を一致させる

グリーン周りのアプローチでは、何ydのキャリーを打って、どれくらいのランを出してピンに寄せるかをイメージしておくことが大切です。

数ydの距離であれば歩測してもいいですが、20ydを越えるようなアプローチになると、プレーファストのためにもレーザー距離計を使うのがオススメです。ピンまでの距離だけでなく、グリーンエッジまでの距離も測っておいて、ボールの落とし所を決めてからアプローチショットに挑みましょう。

たとえミスショットしても、実際の距離と自分のイメージを近づける練習の課題が見つかるはずです。