スコアアップを目指すならたくさんの情報を残しておくことが大切

「試合前に得られる情報は多いに越したことはありません」。こう語るのは海外ツアーを中心に活躍する山下美樹プロ。「GDO×PowerShot GOLF コースマネジメントプログラム」では、山下プロが試合に向けた準備で、どうレーザー距離計を活用しているかを聞きました。

山下美樹やました・みき

愛知県刈谷市出身の女子プロゴルファー。小学生の時からゴルフの名門坂田塾に入塾し腕を磨く。2013年に関西女子学生、15年は日本女子学生のタイトル獲得。現在は台湾ツアーを主戦場に。YouTube「ミキティゴルフチャンネル」は登録者数 2.4万人を誇る。

事前のチェックが
マネジメントのカギ

海外の試合では初めて訪れるコースが多く、練習ラウンドでどれだけ情報を得られるかがカギになります。特に、試合前に準備されるコース図や距離などの情報が載っているヤーデージブックが大雑把で、グリーンセンターから100yd、150ydぐらいの情報しか書かれていない場合も……。そのため、練習時にコースの状況をラウンドしながら確認して、そこで得た情報をヤーデージブックにメモしておくことが大切になります。

アマチュアの方もそうですが、スコアにこだわるようになったら必須なのがコースマネジメントです。自分が思った通りのショットができなかった場合を想定し、失敗した時に行きそうな場所を事前にチェックしておくこと。ミスをしてから「ここどうだっけ?」と不安にならず、あらかじめ想定しておくことが好スコアに結びつきます。

もちろん、練習ラウンドと同じミスをしてしまうケースも正直あります。ですが、事前に知っておくことで、状況がまったく分からずに打つよりは不安は減りますし、絶対にしてはいけないミスを避けることがマネジメントの重要なポイントです。

動画撮影機能で
情報量がアップ

コースのチェックには、レーザー距離計は必須です。海外の試合だとプロアマに出るのは地元選手が優先なので、事前にコースを回れるのは大体1度か2度だけ。そこでデータを細かく蓄積し、本戦に向けて準備をしています。

ツアーの練習では「PowerShot GOLF」を使用させてもらい、録画機能を活用しています。OBが意外と近いとか、傾斜がキツい、このラフは厳しいなど気になったことを録画して動画で声を入れて残しておけば、通常の練習に比べて情報量が増えます。メモだけだとどうしても書き漏れが出てしまうので、試合前の情報収集で役に立ちます。

またバンカーやハザードがギリギリ越えられるような距離だと、ショットしてから、その周りの状況を確認することになります。ですが、デジタルズーム機能で気になったところをショット前に確認しておけば、回避ルートを選んだり、違うマネジメント方法を選択できます。

特に海外のグリーンは、右が順目で左は逆目というような、落としどころで芝質が変わってくるような場合もあります。そんな時に100yd以上離れた場所からでもデジタルズーム機能を使えば、2倍大きく見ることが出来るので、ピンを攻めるマネジメントも変わりそうです。

動画チェックが
新たな朝のルーティンに

「PowerShot GOLF」のサイズ感も好きです。本体は151gと軽く、試合中にポケットに入れていても気にならないです。女性用のウエアはどうしてもポケットが小さくなりがちなので、レーザー距離計を入れてプレーするのは邪魔になるのですが、これなら常に携帯できます。

試合の日は朝に発表されるピンポジションを見ながら、朝食を摂るのがルーティンです。これからは練習ラウンドで撮影した動画を見ながら、難しいピンポジションでも、映像でこっちは絶対ダメとか改めて戦略を練って、スタート前に不安要素を取り除くことがルーティンになりそうです。

私が通っていた「坂田塾」では、「グリーンからコースを振り返れ」と教わります。これはティーイングエリアからじゃ見えなかった、傾斜の状態やOBまでの距離など、別の角度から再度確認するためです。こういう時にも動画撮影機能を使えば、たくさんの情報を残せます。スコアアップを目指すなら「PowerShot GOLF」をフル活用して、情報を得ることが大事だと思います。

※大会での使用は現地のルールに従って行ってください