スコアアップのカギを握る“記憶力”の鍛え方

「ゴルフのレベルに関わらず、コースマネジメントはスコアメイクに必ず必要な要素です」と語るのは、ツアー通算3勝の実績を持つ矢野東プロ。スコアアップに直結するマネジメント力を磨くために、レーザー距離計の活用は必須。キヤノンのレーザー距離計「PowerShot GOLF」のレビューと共に、距離計の活用方法を詳しく教えてくれた。

矢野東やの・あずま

2000年にプロ転向し、05年にツアー初勝利。08年は賞金ランキング2位と躍進し、長年シード権を保持していた。現在はYouTubeチャンネル「矢野東 GOLF TV」を開設している

ショットの届く範囲は
徹底的に距離を計測する

ゴルフのスキルアップを目指すなら、スイングのクオリティを上げることはもちろん、コースを知ることが必要不可欠です。例えばティーショットなら、「ドッグレッグのコーナーまで何ヤードあるのか」、「何ヤード打つとバンカーに入るのか」、「バンカーを越えるにはキャリーでどれくらい必要か」など、すべてを把握しておかないと、せっかくのナイスショットもラフやハザードにつかまってピンチに陥ります。

マネジメント力を鍛える方法は、自分の飛距離で届く可能性がある地点をとにかく計測しまくること。僕の場合は、同伴競技者のプレー中にあらゆる地点までを計測し、頭の中で鳥瞰図(ちょうかんず)を作成。そこから球筋やルート、番手を選択していきます。

プレーの振り返りで
マネジメント力を身に付ける

スコアが安定しない場合、「自分にはマネジメントが必要ない」と考える人も多いかもしれません。ただ、100切りできる力をつけるには、コース戦略の重要性に必ず気づくはずです。だからこそ、最初は面倒に感じるかもしれませんが、計測するクセを習慣づけると良いでしょう。

ところで、アマチュアの方に「記憶力がめちゃくちゃいいですね」と驚かれることがあります。実際、僕は全ショットの状況、残りヤード、使用番手、風向きをラウンド後に思い出すことができます。記憶できているのは、ショットごとにあらゆる情報を収集し、戦略プランを練っているからです。常に計測して考えながらゴルフをしていると、覚えようとしなくても1打1打の状況が自然と頭に残るようになるものです。

とはいえ、最初からすべてのショットを記憶するのは難しいと思います。そのような時こそ、キヤノンのレーザー距離計「PowerShot GOLF」に搭載された動画と静止画の撮影機能が役立つはずです。プレー中に計測データを残しておけば、後々振り返る事ができ、鮮明にショットを思い出せるでしょう。この経験を積み重ねれば、コースマネジメントに必要な力も身についてくるはずです。

前側のポケットに入れても
違和感なくスイングできる!

「PowerShot GOLF」の魅力はプレー中でも持ち歩きやすいサイズという点があります。実際に試合でも使用しましたが、前側のポケットに入れてスイングしてもまったく違和感がありませんでした。今まではポケットに入れるには大きすぎたため、腰にぶら下げてプレーしていました。ただ、重いものをぶら下げた状態でスイングをすると、スイングの重心がズレ、ミスの原因につながります。「PowerShot GOLF」はコンパクトなので、そのような心配をせずに使えるので気に入っています。

機能的にも、手ブレ補正機能が搭載されていることもあり、目標にレーザーを当てやすく、距離がサクサク測れるのも良いポイント。ストレスを感じることなくプレーできます。

そして通常時で望遠鏡倍率が6倍。「ZOOM」ボタンを押すと12倍に切り替えられるデジタルズーム機能が搭載されているのも魅力です。プレー時だけでなく、ゴルフ観戦の際にズーム機能を活用すれば、遠くの選手のプレーも見えるので面白いでしょう。

※大会での使用は現地のルールに従って行ってください。

「PowerShot GOLF」はレベルアップの強い味方になりますし、観戦にも使えるアイテム。ぜひ、いろいろ活用して今まで以上にゴルフを楽しんでほしいです。