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ゴルフ野性塾SP

No.284 『左足体重からの脱却』 3/4更新


左体重はいけませんか?

私のスウィングのクセはトップで左足体重になることです。違和感はありませんし、ボールも大曲がりすることは少ないと思います。しかし「もっと右足に上体を移した方が格好いいし、もっといい球が出る」とよく聞きます。トップで右足に乗り切れない私のスウィングでは上達しないのでしょうか?

(山口県・36歳)


右股関節に意識を持ちます

photo 左体重のアドレスから左体重のバックスウィング、そしてトップでは今以上の飛距離の増加は望めないと思います。

人間の体の動きの中で最も大きな力を作るのは体重移動。次が下半身。飛距離を出したければ体重移動の生む力は使うべきです。

2年前、ジュニアだけでなくおっさんにも愛の手をと求められ、1年間の約束で、私の所属する福岡は周防灘CCで「おっさん塾」を開きました。同年、ゴルフダイジェスト社主催の「進化論塾」をも開きましたが、おっさん塾生と進化論塾生の中に貴兄と同じ悩み抱きし方は多くいた。

結論を申す。アドレスからトップまで、左体重では230ヤード出すのが精一杯だろう。5アイアンの距離は150ヤード迄と思う。

貴兄はスウィングを変えるべきだ。バックスウィング始動時、頭の位置を右大腿部のつけ根、要するに股関節部分に移し変える意識を持って下さい。左足寄りの頭の位置を右大腿部へと移すのです。それだけで体重は右へ移ります。

加えて、貴兄はショートスウィングで球を叩けばいい。アドレスからトップまで、左体重のままだとショートスウィングで球を叩くのは困難。

ショートスウィングは飛距離を生みますが、その原因はスムーズなる体重移動を体が覚える事にある。右大腿部へ頭の位置を移す意識、そしてショートスウィング練習で貴兄のスウィングは変わるだろう。

長い期間は要りません。週2回の練習場通いで2カ月もありゃ十分。おっさん塾生は私の一度の指導、時間にして5分で左体重のスウィングの矯正は出来たが、自分でやるとなりゃ、2カ月の時は必要です。

レッスンプロの教えを請うが最善、最短の近い道と考える。努力あれ。


この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。

つづく
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目次
No.285 Sスウィングの感覚 (3/11) next
No.459 距離感をあわせるには・・・ (10/6)
No.458 バックスウィングは・・・ (9/29)
No.457 選手のマナーについて・・・ (9/22)
No.456 助言で崩れたら、新たな・・・ (9/15)
No.455 一途に6アイアンを打ち続けなさい (9/8)
No.454 素振りで上達する方法 (9/1)
No.453 夏のゴルフは無理をするな (8/25)
No.452 50歳を越えてからの練習法 (8/11)
No.451 咀嚼の力で・・・ (8/4)
No.450 球落ちの原因は・・・ (7/28)
     
   
 
坂田信弘

京大中退からゴルフを目指した異色プロゴルファー。主として週刊ゴルフダイジェストを根拠として漫画の原作、競技観戦記、レッスン書、レッスンビデオなど八面六臂の活躍をしているが、現在は次代のゴルファー育成のため開始したジュニア塾の塾長として脚光を浴びている。スウィング型を作るための「ショートスウィング」を提唱。
 
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