No.287 『経験の中へ飛び込め』
3/25更新
自分の力に自信がまだ持てない・・
はじめまして塾長。月例会には何度も参加しています。今度、外の競技大会に出場したいと考えているのですが、まだ自分の力に自信がありません。現在、HC8。月例会の優勝経験はありません。外に出て自信を失う前に、もっと自力をつけた方がいいのでしょうか?
(静岡県・37歳)
90ゴルフは気楽なゴルフです
経験は何としても必要。経験なきところに変化なく、変化なきところに進化なしと申す。経験は智恵を生み、智恵が変化の道筋を見つけるものでしょう。
経験を選ぶよりは経験の中に飛び込んで行く姿勢が必要。貴兄は競技大会出場の自信がないと言っている。貴兄には経験の場があるのにその経験の場を選ぼうとしている。選んでちゃいけない。経験の中に飛び込むべきである。
飛び込んで、失敗して、それが経験となる。飛び込み、成功し、それが経験にもなろう。怖れの心は誰もが持つ。貴兄だけじゃない。私なんぞ、怖れの気持ち3分、楽観の気持ち3分、悲観の気持ち3分で生きて来た。残りの1分はなるようにしかならない、の開き直り。
今、貴兄の心の中を怖れの気持ち5分が占めているようだ。それが普通。最初から怖れの気持ち3分以下の人なんていやしない。経験が怖れ、楽観、悲観、それし開き直りの比率を変えて行くものです。
ただ、几帳面な方、自意識強き方、求道的過ぎる方は開き直り難くはある。開き直りの気持ちは緩衝材と思って頂きたい。緩衝材がないと怖れと楽観、悲観の気持ちがモロにブツかり合ってその気持ち、欠けもすれば壊れる事もありましょう。開き直りの気持ちは必要なる気持ちです。
人間は矛盾を多く抱える動物だと思います。そして、己の矛盾に寛大である程、己の矛盾に無頓着である程、勝負事には強いと来ている。己の中の矛盾に気付き、その修正矯正、あるいは矛盾に悩み始めた時、勝利への執着心は一気に衰えるものじゃある。
矛盾、大いに結構。矛盾、抱きかかえて突っ走るが最善。貴兄の自信なんてか細いものだ。誰も気にしちゃいない。そんな自信、捨ててすまえ。
貴兄の自意識、全く不要のもの。経験の中に飛び込め。飛び込んで、失敗し、恥を掻き、自己嫌悪に陥りゃいい。貴兄の戦いは陥った時から始まるものだ。
自信失うのが怖い? 誰でもその怖れの気持ち抱いて経験の中に飛び込んで行った。そして、変化の道を見つけ、進化して行ったのです。
飛び込まなきゃ駄目だ。貴兄は経験の中に頭から飛び込んで行け。90叩こうが100叩こうが貴兄のスコアじゃないか。誰かにプレゼントするスコアじゃない。玄関先に飾るものでもない。
90叩くゴルフに誰も興味は持たない。90叩けるゴルフは気楽なゴルフ。貴兄は気楽に参加し、叩けるだけ叩けばよいのです。経験が貴兄を育てる。智恵が生まれて貴兄を成長させる。変化と進化を与えてくれる。
競技会に参加すべきです。難しい事、何もない。参加してください。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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