No.301 『力を抜くな。目一杯に打て』
7/1更新
ティショットで力みをとるには・・・
ティグラウンドに立った時、いつも考えることがあります。「飛ばなくてもいいんだから、力を入れないようにしよう」 しかし、力んでミスしてしまいます。塾長、力まないで打つ、このことだけ教えて下さい。
(岡山県・29歳)
まず力を入れて打つ練習が必要です
力まないで打つことは大変に難しい事です。力むな、肩の力と腕の力を抜いて軽く軽く振って行け、とのアドバイスがあるが、実行困難なるアドバイスじゃある。
加えて、ヘッドアップするな、と次なる要望が飛んで来る。無理です。頭を残すには首筋、僧帽筋、腕筋、腰背筋に緊張感を入れなきゃ出来ないものでしょう。
緊張感を入れた時、筋肉は締まる。力が集約される。その状態で力まないで頭を残せと言うは不可。力を入れないで頭を残せなんて要求は矛盾でしかない。人間の体、矛盾の動きを二つ受け入れられるようには出来ていないものだ。
アマチュアの人ほど、矛盾の中でスウィング作りを目指している。そしてスウィング作りと球叩きを難しいものにして行く。力むな、力まないで頭を残せは矛盾である。過去の論は矛盾を多く抱きかかえていたのです。
貴兄は目一杯の力で打て。目一杯の力で叩く球数が力みの取れたスウィングを作る。力みたくなければ目一杯で打つ事だ。
力を入れなきゃボールは飛ばない。軽く振って飛ぶ訳がない。クラベヘッドの芯、シャフトのしなり、ボールの芯、そして体重移動と正確なるヘッド軌道、この5つが一体化すればゆるやかなるスウィングでボールを飛ばす事も出来るが、その技量領域に達するには目一杯力一杯の練習は要る。
貴兄は目一杯の力のショートスウィングで打て。左腕をトップでもフィニッシュでも伸ばし切ったスウィングで打て。その内、力の入れどころが分かる。
力の入れどころを知らずに、スウィング全体の力を抜いてボールが真っすぐに飛ぶものか。貴兄のスウィング作りはそこから始まる。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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