No.312 『適正なスタンスの幅とは』
9/17 更新
番手ごとのスタンス幅に決まりはある?
番手ごとのスタンス幅に決まりはあるのですか。私は人より広め、ドライバーで1ヤードほどです。アイアンも広めです。アプローチも広くとった方がしっくりします。しかし、プロや上手い方を見ると、狭めのような気がします。適正なスタンス幅について解説をお願いします。身長173センチ、HC15。
(静岡県・44歳)
人それぞれ。あえて変える必要なし
納得出来なきゃ、前には進めないし、根の入った練習も出来はしない。理論の質はその理論が読者諸兄を納得させ得る力を持つか、どうかでけである。納得させ得る力がないのであればそこ迄のものだと思う。納得する事が一番大切な事でしょう。
人、それぞれのスタンス幅はあります。貴兄は今のスタンス幅で打っていけ。変える必要は全くない。
ドライバーのスタンス幅は時速4キロのスピードで歩く時の一歩の広さを目安とすればよい。広い歩幅でゆっくり歩く方は広いスタンス幅にすればよいのであって、敢えて肩幅の広さにこだわる必要もない。狭い歩幅でスピーディに歩くのを得意とされる方は、その狭さでアドレスすればよいのです。
こだわるべきところとこだわらないでもいい領域を間違うと物事は複雑、厄介になるし、解決するにも難しくもなるようだ。ゴルフも然り、こだわりの部分を間違うととんでもない遠回りを招くと思う。そして100の壁、90の壁が立ち塞がり、右往左往の挙げ句、両手(もろて)上げての降参状態となろう。
スタンス幅はこだわらなくてもいい領域。貴兄は貴兄の打ちやすいスタンス幅で打って行け。
研修生時代の私は極端な広さで打っていた。宮本留吉翁、ダグ・サンダースに憧れていたからスタンス幅は広いものになった。過ぎて、ジーン・リトラーのスウィングに憧れた。極端な狭さとなった。それ迄の半分の広さで打つようになった。周りはその極端な変化に笑った。気にしなかった。周りや笑いを気にすれば変化はできぬ。
変化の先に進化あり、と申す。周りの眼線を気にしたんじゃ変化する事に臆病にもなろう。腰も引ける。変化する前に臆病を覚え、腰が引けたんじゃ己の型は作れない。
貴兄は周りの声を気にしちゃいけません。プロのスタンス幅も無視していい。己のスタンス幅で突き進め。それが最善、変化ある道。
適正なスタンス幅を貴兄は問うが、貴兄の打ちやすいスタンス幅、打ち慣れたスタンス幅が貴兄の適正スタンス幅である。迷うな、悩むな。難しい事、考えずに現在のスタンス幅で突っ走れ。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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