No.311 『どこかを一カ所を固めよう』
9/9 更新
ドライバーとアイアンのグリップを変えるべきか
私のグリップはフックグリップ。極端なグリップを利用して、ボールに左手甲をブツけるイメージでダウンスウィングしています。アイアンはいいんですが、ドライバーはテンプラしたり、右プッシュしたりと安定しません。ドライバーとアイアンをそれぞれグリップの形を変えて、さらにイメージも新たにした方がいいのでしょうか。
(神奈川県・34歳)
近道は右耳に向けたV字グリップ
ダウンスウィング時、右肩が前に突き出る状況と推察。トップ時、左ひじは曲がり、左手首も曲がり、両の腕は動き過ぎ、固定された部分、どこにもない状況なのでは? どこか一カ所を固めなければ安定状態は作れません。安心して振っては行けない。ゴルフスウィングは豆腐作りと同じである。豆乳のままでは豆腐にならない。
豆乳を固めるは必要。豆腐は豆乳全部を固めて行くが、スウィングではまずは一カ所の固めが要ります。トップ時の左肩の位置とか、トップ時の右肩の位置、あるいは左ひざ、右かかと、右ひじ、左手首の型でもいい、何かを固める事で、正しい飛距離と正しい方向性を生むスウィングは作られて行くのです。
貴兄のスウィングには固まり部分がないのではないか。正しい型を固めるのが基本の役割である。
インパクトの感性だけを追って貴兄は練習して来られた様子。感性頼りの感性スウィング。右肩の突っ込みが強まり、感性スウィング限界が来たようだ。左手の親指と人差し指の作るVの字、右の親指と人差し指の作るV字を右の耳方向に向けたグリップに変える時でしょう。
現在の貴兄のグリップは右肩方向を向いているはず。右肩への向きを右耳にするのは大変と思うが、やらなきゃいつまでも現在のまま。変化の先に進化あり、と申す。グリップV字の方向を変えて下さい。
ドライバーとアイアンのグリップ型を変えて行くのも一つの手段ではあるが、やっぱり遠回りでしょう。貴兄の近道はあります。誰でも近道と遠回り道は持っていると思うが、近道に出会うか出会わないかで上達の速度は随分と異なるものだ。
貴兄の近道、それはグリップ変え。ゆるやかに変えて行くもよし、一気に変えるもよし。私であれば3カ月かけて変えて行きます。右肩から右耳までは10センチの距離、一カ月3.3センチ、1日1ミリずつ変えて行けば3カ月で10センチの距離は埋まるはず。1日1ミリの努力、健闘を祈る。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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