No.318 『傾斜地のアプローチ』
10/28 更新
砲台グリーンの寄せが苦手です
夏のゴルフ、私は山岳コースへよく出かけますが、苦手なのが砲台グリーンです。とくにアプローチの距離感がつかめません。左足上がりは斜面に直角に立って構えて打てといわれますが、その感覚も分かりません。むしろ、斜面に逆らって立って構えて打ち込んだ方がいい時もあります。砲台グリーンのアプローチ攻略法を教えて下さい。
(群馬県・48歳)
傾斜地では左肩支点で寄せる
左肩支点のアプローチをすればよいのです。
傾斜のある状況時、プレッシャーを感じる状況時、勘頼りの右肩支点の打ち方をすればミスの生じる可能性は高まります。右肩支点のアプローチはインパクトの勘頼り、左肩支点のアプローチはスウィング幅とスウィングリズム頼りの打ち方と思って頂きたい。
どっちの打ち方が成功する確率を高く持つかではなく、どっちの打ち方が大きなミスを犯さないか、と考えた時、スウィング幅とスウィングリズムで打って行った方が大きなミスは犯さないはず。
成功の確率を眺めなければいけない時もあれば、失敗の確率を眺めなければいけいな時もあるのがゴルフだと思います。一つの眼線で確率を眺め続けると自在性は消えて行くものだ。そして苦手意識は一つの眼線で眺め続けた事から起きる意識でもあるのです。
苦手意識はスウィングリズムを変えて行く。貴兄のアプローチは成功の確率ばかりを眺め続けた事から起きているスウィングリズムの崩れ状況だと思う。上手く寄せたいという願望意識の強さが片寄った眼線を生み、勘頼りの右肩支点アプローチを生んだのでは、と推察。
左肩支点で打てばよい。左肩支点のアプローチは右肩支点のアプローチよりも上下と左右のスウェイが少ない特徴を持ちます。だが、最もスウェイを警戒しなければならない芝の薄い時は有効。地面の硬い時も有効。
逆にラフの深い時、強い芝の時は右肩支点の打ち方が有効となって行きます。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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