No.320 『打つ前に素振りを3回』
11/11 更新
フェアウェイをキープできません
右ドッグレッグ、右OBのパー5、左サイドに正確なドライバーが打てません。右サイドにティアップしてフェアウェイをクロスするように左サイドを狙うのですが、いつも出ないスライスが出たり、ひっかけが出ます。パー5はパーを取るチャンスなのですから、しっかりフェアウェイをキープしたいものです。この状況を克服する法を教えて下さい。
(熊本県・48歳)
ひざの動きを見てもらうことを勧める
ダウンスウィング時、左ひざが動き過ぎればコスリ球、動かな過ぎると右へのプッシュ球といずれも右への曲がり球が生じる原因となる。
過ぎればミスを招くのが左ひざ。プレッシャーの強まりし時、動き過ぎも動かな過ぎもボールを右方向へと運んで行くのが左ひざである。また右ひざの過ぎし動きはフック球を生むものだ。以上のことはショートスウィング型の出来上がっている人、全般に言える事であります。
プレッシャーはひざの動きを変えて来るものです。プレッシャーはひざの力を抜き、ひざを浮かして来る。論を進めれば、ひざがスムーズな動きをしている時はプレッシャーを恐れる必要どこにもありません。打つ前に素振りを三回やればよい。
両のひざ、スムーズな動きであれば方向は狂わない。自信、確信があれば不安は生じ得ないものであろう。ゴルフにおいて最も大切なものは不安持たないで振る事。自信も確信も不安を失くすがための一つの精神的支えである。自信の自、確信の確、自と確があれば不安は生じない。自と確を作るのは基本。如何に基本を鍛えて来たかで自と確の姿勢は出来得るものだ。
ショートスウィングは飛距離と方向性を生む基本の打ち方である。飛距離は上半身のスウィング型と筋力がその飛距離の7割を、方向性は下半身の型と筋力がその7割を作り得るものです。上半身を鍛え、そのスウィング型をシンプルにして行けば間違いなく飛距離は伸びます。下半身を鍛えれば方向の正確さは増して行く。勿論、下半身の動きのシンプルさは必要。
複雑な動きは方向を狂わす原因となります。無駄な動きは無駄を生む、は一理。シンプルとは美である。貴兄は美しさを求めて行く時と思う。ショートスウィングが美しさ作る近道。他の近き道を私は知らない。
貴兄の左ひざは動き過ぎなのか、動かな過ぎなのか、それを練習場のレッスンプロか、ハンディ9までのアマゴルファーの方に問えばよい。ハンディ9の方は見る眼、看る眼、知る眼は持っておられる。その眼がなければシングルにはなれない。
問うが第一。貴兄はそこからスタートすればよい。ひざの動きを問え。両のひざの
過ぎたる動きを問え。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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