No.323 『突発的な曲がり症状を修正』
12/2 更新
スライスが止まらなくなった・・・
ここ3ラウンドほど調子がよく(スコア88、83、84)ボールも真っすぐ飛んでいたんですが、練習場で打ったら、スライスが止まらなくなってしまいました。持ち球はスライス系なんですが、曲がり過ぎるんです。その場で直そうとしたんですが、結局調子が戻らないまま、帰宅しました。曲がり過ぎのスライスを直す方法を教えて下さい。
(宮崎県・40歳)
大きな曲がりは肩のラインで直します
ショットに関する限り、高く打てる技術、低く打てる技術の2通りを持つ者は極度の不調に陥る事はない。
突然、曲がり出したその球の行方が右方向であった時、低い弾道では曲がっていないはず。右への突然の曲がりは高い弾道で曲がっていくものだ。そんな時、右への曲がりを修正しようとすればスウィング型崩れ、リズム乱れ、タイミング狂うであろう。
突然の曲がり生じた時は球の高さ修正に着目すべきと思う。右への発作的な曲がり修正は低い球を打てばよいのです。右へ曲がり行く球はダウンスウィングからフォロー時の肩のラインの崩れから始まるものだ。右肩が前方へと突き出れば球は右へ飛んで行く。
低い球を打てばよい。50球も打ち続ければ右肩の突き出る動きは修正出来ます。ボールが大きく曲がるのは左肩と右肩のラインの崩れが原因と思っていただきたい。
左へ曲がるのは右肩のスン止まり状態である故、高い弾道の球を打てばよいのです。突然、左へ曲がる球は高くは出て行かないものだ。低く飛び出して行く。だとすれば高い球を打てば直る理屈。いずれにしても両の肩のラインの乱れであるから、そのライン修正をすればよいのである。
ライン修正は弾道を作る事で出来得るものです。それを曲がりにばっかり眼を向けてスウィングをいじり回し、いいスウィングをブッ壊してしまう人の何たる多さか。貴兄はスウィングをいじくり、感性をいじくり、勘までもいじくり回してしまっている。大変に危機な事をやってしまった状態にある。
練習場、低いボールを打つことだけすればよいのです。低く打つにはトップ時、右腕遠い位置から振り込んで行けばよい。そして、右手首の角度を解かない意識が必要。右手首の角度が解けると球は高く飛んで行くものだ。
ショートスウィングが何故にスウィング作りの基本かと申せば両の肩からラインを作れるからである。他に肩のラインが簡単に作れる打ち方は見当たらないと思う。肩のラインの作り難い打ち方でスウィングを作って打った時、トラック一杯の練習球は必要でしょう。ショートスウィングは20分の1の練習量で肩のラインを筋肉にも感性にも覚え込ませてしまう。
貴兄はショートスウィングで球を真っすぐに飛ばせる肩のラインを作れ。フック球が欲しいのてはあればフックの出る肩のライン作りをすればよい。スウィング作りは肩のライン作りから始まるのです。
方向も飛距離も左肩と右肩のラインが崩れると方向も崩れ、飛距離も出ない状態となる。ショートスウィングで低い球を打って下さい。球の曲がり行く事なんか放っておけばよい。その内、低い弾道の球が出始めた時、右への曲がり幅は小さくなって行く。
ショートスウィングで右へ曲がらないようになった時、ショートスウィングのトップからフルスウィングでのフィニッシュ型で打って下さい。その後はフルスウィングのトップとフィニッシュで打てばよい。球は大きくは曲がらないでしょう。
突然の大曲りは1週間で直せます。お試しあれ。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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