No.329 『連続写真のどこを見るか』
1/20 更新
連続写真はどこを参考にすべきか
塾長はプロのスウィングを連続写真からよく解説されています。私もプロのスウィングを見るのが好きで、参考にしたいと思っています。しかし、プロはプロ、アマはアマなりのスウィングがあるはず。アマチュアが連続写真を見る時、どこを参考にすればいいのでしょうか。教えてください。
(沖縄県・39歳)
眉間、鼻、あごのスウィング軸です
スウィング写真を見る時、私は全身型から見る。全身型のバランスを見る。次に上半身と下半身のバランスを見る。
スウィングのバランスとは「美」と思う。私は美を見る。体の個々を見るのは最後です。手首を含めた関節の角度とか、肩の回り、腕の位置、クラブヘッドの方向といった類いのものは最後の最後。全身型の美で6割、上半身と下半身の美で3割、個々の型で1割、それをスウィング評価する時の比率として来ました。
スウィングの中で美を作る源となるは眉間、鼻、あごのラインだと思う。スウィング軸は背骨じゃない。スウィング軸は眉間、鼻、あごのラインである。スウィング軸がスウィングの美を作ると申しても言い過ぎじゃない。貴兄は眉間、鼻頭、あごの三位ラインを見ればよい。そこに基本もあれば個性もある。
スウィング写真正面、眉間、鼻頭、あごのラインがインパクト直後まで、変わらない人のスウィングは捻転力の強さを持つ人であり、首筋の柔軟性を持つ人でもある。己の筋肉の個性に応じたスウィングを作り行くのが最善であって、筋肉の個性に背を向けるようなスウィング作りは時代に遅れし考えであろう。
これからゴルフを始めるジュニア塾生の指導は眉間、鼻頭、あごのラインの確認から始めます。両腕を水平に広げさせ、体をゆっくり左右に回させる。この時、どの位置まで、眉間、鼻頭、あごのラインが正面を向いているかでその者の筋肉の質は分かる。
左肩があごの下に回って来た時、右腕の高さが左腕の高さと同じであり、眉間、鼻頭、あごのスウィング基本軸が回す前とまったく同じ方向を向いていればスウィング軸の動かないようなショートスウィングを教えて行きます。スウィング軸が回る者には回るショートスウィングを教えて行くだけ。
両腕水平にした後、体を回してもらうが、腕の高さが変わるような塾生には眉間、鼻頭、あごのラインが回るショートスウィングを教える。スウィングの個性はスウィング軸を残すのか、回す打ち方にするのかで、まず2つに分かれるのです。そして、個性はこの道、あの道と分かれて行き、ゴルフ始めて1年後には確かなる個性が姿を見せて来る。
均一のスウィングが出来るはずもないのです。100人いれば100の個性が出ているのは当たり前。要は、どの時点で個性の気配を見つけるかであるが、筋肉の質、要するに、筋肉の個性が分かった時点で、それぞれのスウィング個性を予測する事は出来ます。
ゴルフ経験を持つ子供が入塾して来る事もある。筋肉の質を無視した指導を受けている者ばかりでした。筋肉の質に反した打ち方で凝り固まっており、その者を眉間、鼻頭、あごのスウィング軸を基本にする動きに正すには6カ月から2年を必要とした。
意外かな、大人である進化論塾生のスウィング軸の正しは子供よりも簡単であった。率直申せば子供よりは大人の方が遥かに指導しやすいし、大きく変わってくれた。過去の常識とはまったくの反対、過去の常識は子供の方が変わりやすいと言って来たが、違う。大人のスウィングの方が変えるのはやさしかった。
筋肉の個性を見ればよいのです。己の筋肉に合ったスウィング作りはあります。それは難しい事ではない。簡単な事だ。貴兄はプロのスウィング中の眉間、鼻頭、あごのラインを眺めればよい。そこからスウィングを見る眼も育ち行くと思います。
ハンディ5から先の方に相談されるが最善。そして貴兄のスウィングとプロのスウィングを比較して貰えばよい。ハンディ5以下の方は確かなる鑑識眼を持つものだ。持たなきゃ、ハンディ5の技量にはなれぬものだろう。身近なハンディ5以下の方に相談あれ。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
|