No.357 『バンカーショットの基本』
8/4 更新
バンカーだけが悩みです
私の悩みを聞いて下さい。バンカーショットだけが、どうしても上手くなりません。コースでもバンカーを極力避けてきた結果、一向に上達しないのです。そもそもバンカーはなかなか練習する機会がありません。上級者のようにスピンをかけたり、距離を合わせるにはどうしたらよいのでしょうか。バンカーショットで一番大切な基本を教えて下さい。
(東京都・36歳)
苦手意識は基本なきところに生まれる
ボール捉えの基本から入ればよいのです。
裸地に一本の線を引きます。線の長さは10メートル。サンドウェッジを持ち、その直線をまたいだ格好で線叩きやっていく。線叩きが上手く行く様になれば必然、線叩きの行為は線削りへと変わり行くものだ。
一本の線、最初は線の幅3センチの広さとすればよいでしょう。そして、徐々に線の幅、狭くして行き、ティの先端で引いた線を正確に削れる様になればバンカーショットを苦手とする事はない筈。
多くの方はこの基本をやらずにバンカーショットに臨んでおられる様だ。そして、上手く打てずに苦手意識を持たれる様になって行く。基本は苦手意識を作らない。基本なきところに苦手意識は生まれる。貴兄は線叩きをやるべきと思う。叩きが削りになって行き、自分の思うところにクラブヘッドを入れる事が出来る様になればバンカーを苦手とは思うまい。
右利きの人は右腕主体のスウィングすれば線削り難しい。左腕のリード、集中力、左手首の張ったインパクトでなければ叩き行く線、削り行く線は不揃いとなる。
まずは基本からです。裸地がなければグリーンマットの上でも畳の上でも結構。グリーンマットの一カ所、畳の一カ所を叩いて行けばよい。スピンとか距離合わせとかは線削りが出来る様になった後に考えればよいのです。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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