No.387 『愛と左肩だけは逃がすな』 3/8 更新


大スライスを直したいのです

最近はクラブのおかげで、大スライサーがメッキリ減っているようですが、私自身の曲がり幅はハンパではありません。クラブ軌道やフェースの向きを修正すれば直るなどとレッスン書に見るのですが、直そうとすればするほど、曲がります。過去の理論を捨てて、塾長にすがりたいのです。最新スライス退治理論を教えてください。ちなみに飛距離は230ヤードです。

（東京都・37歳）

左腕の使い方を間違えるとスライスは出ます。右腕の使い方を間違えた時はフックです。

ゴルフ用語である上半身の左サイドとは左首筋、左肩、左腕の三位を指すものであり、右サイドとは右首筋、右肩、右腕を指すものなれど、この三位部位に下半身サイドが加わってひとつの型を作る事は貴兄もご承知であろう。

下半身の左サイドとは左腰、左ひざ、左足土踏まず部分であり、右サイドは右腰、右足かかとを指す。

左腕の正しい使い方を覚えるは難しい。正しいとはストレートボールを打てる打ち方であり、変化球としてドローボール、フェードボールを打てる打ち方でもあるが、それらの球は予測して予測通りの球筋を指すものである。予測通りにならない球がミスショットであり、スウィングの考え方に問題ありとなるものだ。

貴兄はスライスに悩んでおられるお方、ならば左腕の使い方に問題ありのスウィングの持ち主となる。

ショートスウィングで正すが一番簡単で間違いないと思うが、ショートスウィングでの球叩き経験はおありか。左腕、地面に平行のトップ型、右腕、地面に平行のフィニッシュ型で球とらえ。フィニッシュ型で左腕が曲がっていると球は曲がります。

左ひじが大きく外曲がりするとドスライスかテンプラボールが発生し、左ひじが軽く外曲がりする分であればコスリ球程度か、インパクトフィーリングに少しの違和感。当たり浅かったが程度の違和感生じるだけで然(さ)したる曲がりも生じなければ問題ともならないはず。

要は左ひじを出来得る限り、伸ばして行けるフォロー型を作れればよいのです。その作りのためにショートスウィングがあるわけだ。左腕を伸ばした型のショートスウィングフィニッシュ。飛距離は増す。クラブ1本分、増して行くはず。インパクトは強まり、フォローの鋭さは生じ行く。

貴兄のスライスは左腕の使い方の間違いから生じ得るものと思う。左ひじを折りたたみ、左ひじを締めたフォローは理論に遅れた型。左ひじを伸ばし、左腕を伸ばして行けば左肩は残る。左ひじを曲げ、左腕に小さな動きを与えるから、左肩は逃げる。

愛と左肩だけは逃がしてはいけない。逃がせば悔いが残るばかりだろう。

努力とは愛と左肩を逃がさぬ鍛練。難しくはないが、簡単でもなさそうと、私の知人は言っていた。私は運の良い男。愛と左肩逃がしちゃあいません。頑張れ、中年。ファイト、SIさん。