No.396 『基本はグリップの型にある』
5/17 更新
大きなスウィングアークを作るには
去年はタイガー・ウッズを生で見ることができました。スウィングの迫力に圧倒されたのですが、腕の伸びと大きなスウィングアークは美しく感じられました。あれだけ大きく力強ければ飛ぶはずです。タイガーのように大きなスウィングアークを作るための方法を教えてください。
(宮崎県・40歳)
自分のグリップを眺めてみてください
1にグリップ。2にバックスウィング型。3にフォロー型。4にトップ型。5にフィニッシュ型を作りて行けばよい。
スウィング作りはビル作りと同じであり、その進歩、樹木の成長と同じと思う。基本作りにおいて大切なのは基本作りの手順を間違えない事である。作りの手順を間違えると意と異なる結果を招く可能性は大きくなる。進歩、成長とゆうものは手順を間違えないから間違いのない結果を生むものではなかろうか。ビル作り然り、樹木の成長然り。
スウィング作りにおいての基本とはグリップの型作りより始めるが最善。何故ならば球を叩くはクラブヘッド、球に飛距離と方向性を与えるスピードをクラブヘッドに伝えるのはシャフト。そのシャフトにスピードを伝えるのはグリップ。故に、グリップ型が重要とゆう事にはなりましょう。
スピードを伝えるのに無駄のない握りの型はあります。無駄はスピードのバラツキを生み、ミスショットの原因とはなる。ゴルフスウィングにおいて最も機能的型を必要としているのはグリップだ。
グリップの型であるが、腕の骨構造と筋肉の動きを考えた時、ウィークグリップ型は消去してもいいだろう。となると、スクェアグリップとは左手親指と人差し指の作るV字型がアドレス時のアゴの先端から右耳を刺す型を言い、フックグリップとは右耳から右肩の間を指すグリップを言う。左手親指と人差し指の作るV字型がアドレス時の右肩よりも外を指すようでは大きなスウィング弧は作り得ないと思う。タイガー・ウッズのスウィングアークを作りたいのであればグリップは、アゴから右肩までの間を指す左手V字でなければならないはず。
私がゴルフ理論を考え始めたのは10年以上も前になると思うが、最初に取った行動は筋肉学、骨格学の医学書を読む事であった。6カ月かけて一応の基礎知識を頭の中に入れる事は出来た。次に慈恵医科大学外科の助教授の方に手紙を出して許可をもらい、体の動きについての基本を教わりに行った。7度、その方のもとに伺い、教えてもらったが極めて貴重な学びではあった。私のゴルフ理論は医学書より始まり、教えを経ての始まりであった。
骨と筋肉の動きを考えればスクェアグリップが最善のグリップと思う。右グリップの型は正直申してスウィング作りに大きな影響は与えないものである。影響与えるは左グリップの親指と人差し指の作るV字型の方向。ロングサムもショートサムもV字方向の与える影響に較べると小さな影響である。
私はジュニアゴルファーはV字型、右耳の内側を指すグリップが最善であり、スウィング型も固まり、加えて筋力衰える40歳過ぎからは右耳から右耳の外を指すV字型で打ってもいいかと思っています。V字型、右肩を指すとフォローが大きく取れない。高いフィニッシュ位置も作れない。もちろん、トップ位置も低く小さいものとなる。
ジュニア時代から球を打って来た者は慣れているから高い大きいトップもフィニッシュも無理に無理を重ねて取る事も出来るが、22歳過ぎの方がV字型、右肩を指すグリップでゴルフ始めると小手先打ちになって行く可能性大だ。
貴兄は貴兄のグリップ型を眺めよ。眺めてV字型の向いている方向を確認せよ。そして右耳に向くV字型を作ってもらいたい。
バックスウィングとフォローはショートスウィングで作ればいい。フルスウィングのトップとフィニッシュ型はショートスウィングが作ってくれます。大切なのは左グリップのV字型の向きの方向。ご確認あれ。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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