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ゴルフ野性塾SP

No.408 『チーピンの原因は左サイドの崩れ』 8/9 更新


アッパーブローにしたらチーピン多発

野性塾や塾長のレッスンで何回もチーピンの解決法を読んだのですが、いまだに出てしまいます。とくにアッパーブローでボールを飛ばそうとしてから顕著になりました。ハンディ8の私に、チーピンがもう今後絶対出ない打ち方を教えてください。

(東京都・37歳)


貴兄は小さな遠回りをしています

photo まずは原因を知るが克服手順の第一でしょう。

トップからインパクト直前のスウィングに一気の加速が加わり、その加速の強さに左肩、左ひじ、左手首、左ひざ、左足首、左足の指、足裏のいずれかが耐え切れなくなって左サイドの調和を崩し、クラブヘッドの跳ね上がりを生むのがチーピン発生の第一の原因。

一気の加速を生むのは右手首の返しの強さであるとか、上体の突っ込みとか、右ひざの瞬時の伸び上がりとか、ヘッドアップとか、体の一部分の瞬時の止まりとか、幾つかの原因を持つが、この原因生じるは人それぞれ。なお、右腕の返しで一気の加速生じる事はありません。

加速はバランス加速を理想とするのであって、そのために体全体を使えとゆう論が生まれました。体の一部の使い様の激しさは一気の加速を生んで一気の崩れを発生させます。左サイドが一気の加速を支え切れるのであれば問題ないが、支え切るには余程の鍛練は必要。野球バットで毎夜、素振り1000回位の鍛練は要ります。その鍛練出来ていればチーピンは生じません。

次にチーピン生じる第二の原因であるが、スウィング軸の歪みとなりましょう。この軸歪みも左サイドを崩す原因となる。結論申せば、左サイドの一角崩れた時、チーピンが生じる。

貴兄はいろいろと試されたであろう。硬いシャフトを使ったり、短いシャフトのドライバーで打ったりと・・・。残念ながら道具を換えてもチーピンは阻止出来ません。左サイドを崩せぬスウィング作るか、崩れぬ己のスウィングリズム作らぬ限り、チーピンとの別れは無理でしょう。

アッパー打ちは左サイド崩す事がある。左サイドの力と型を溜めて打てば左は耐え切れない。戻せばよい。ロングアイアン、ミドルアイアンも打ち難くなっているはず。飛距離生もとうしての小さな遠回りではあったようだが戻せばよい。それが最善の策。

低いティアップのボールをドライバーで打つか、高いティアップのボールをバッフィとかクリークで打てばアッパー打ちは姿を消す。




この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。

つづく
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目次
No.409 とれたターフ跡を眺める習慣 (8/16) next
No.459 距離感をあわせるには・・・ (10/6)
No.458 バックスウィングは・・・ (9/29)
No.457 選手のマナーについて・・・ (9/22)
No.456 助言で崩れたら、新たな・・・ (9/15)
No.455 一途に6アイアンを打ち続けなさい (9/8)
No.454 素振りで上達する方法 (9/1)
No.453 夏のゴルフは無理をするな (8/25)
No.452 50歳を越えてからの練習法 (8/11)
No.451 咀嚼の力で・・・ (8/4)
No.450 球落ちの原因は・・・ (7/28)
     
   
 
坂田信弘

京大中退からゴルフを目指した異色プロゴルファー。主として週刊ゴルフダイジェストを根拠として漫画の原作、競技観戦記、レッスン書、レッスンビデオなど八面六臂の活躍をしているが、現在は次代のゴルファー育成のため開始したジュニア塾の塾長として脚光を浴びている。スウィング型を作るための「ショートスウィング」を提唱。
 
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