No.412 『飛距離の先に方向性がある』
9/6 更新
理想のフェースさばきを教えて
最近インストラクターにフェースのさばき方を教えてもらいました。いままではシャットにアップライトに上げていたのを、テークバックで始動してすぐにフェースを開きフラットに上げて、フォローで閉じるスウィングに変えたのです。飛距離は250ヤードから280ヤードに伸びました。しかし曲がります。これは時間をかければ曲がりが解消できるスウィングなのでしょうか。理想のフェースさばきを教えて下さい。
(福岡県・28歳)
曲がってもいい。飛距離を求めよ
開くもスウィング、閉じるもスウィング。いずれも間違っている打ち方ではないと思う。貴兄の質問内容、正しいか否か、の論に踏み込んでも結論は出ない領域であって、正しいか否かの結論が出ないのであれば間違っているか、いないかに目線を向ければいいだけの事。
開いて打っても、閉じて打っても間違いではありません。飛距離と方向性、いずれかの選択をとゆうのであれば私は飛距離を取りますネ。飛距離を生むのは難しい。ドライバー飛距離250ヤードを280ヤードにするのは大変だ。
体を鍛え、技を鍛え、自信抱きて振れるようにならなきゃ30ヤードの飛距離、伸びはしないでしょう。曲がったとしても280ヤードの飛距離は魅力。その280ヤードに伸びた曲がり、正す方法はあります。8分の力で振って行けば曲がりは少なくなる。
素振りだけで8分の振り幅、振りに加えられる力の加減は覚えられる。そして、8分で振っての250ヤード。以前であれば目一杯の飛距離であった250ヤードを力8分、振り幅8分で出せる魅力、ゴルファー冥利に尽きる事態だと私は思います。
逆の目線で眺めれば目一杯250ヤードをどれだけ振り回したところで280ヤードは出ない事になりましょう。方向よりは飛距離優先すべきとゆう論の正しさがここで顔を出す訳です。素振りで覚えられる250ヤードの正確性。
貴兄は飛ばせるスウィングを求めるべきであろう。ゴルフは上がってナンボ、飛ばすだけならバッタでも飛ぶ、と仰有る御仁もおられようが、仰有てる方、飛距離への憧れと欲望を人一倍強くお持ちの方であると思った方がいい。あるいは極めて心優しき方であろう。
飛んで曲がるは勿体ない。その曲がりでスコア崩しているのだから何とかすれば、とゆう助言。その助言に応えるためにも貴兄は飛距離を目指せ。飛距離の先に方向性が待つのです。方向性の先に飛距離、待ってはいない。
ゴルフは競技。競技とは戦い。戦いとは勝敗を賭け合うもの。貴兄はゴルフに何らかの賭けが存在するとすれば、飛距離を賭けるか、方向性に賭けるかだ。飛距離に賭けて行け。それが最善の貴兄の賭け道ではないかと思う。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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