No.413 『スウィング型と肩の痛み』
9/13 更新
いつも右肩が痛くなってしまいます
ラウンド後、いつも右肩が痛くなります。必要以上に右肩に力が入っているのか、打ち方が悪いのか。私はスライサーです。スコアが悪いのは仕方ないにしろ、気持ちよくラウンドを終えるために、右肩が痛くならないスウィングを教えて下さい。
(埼玉県・42歳)
ひと呼吸、早く打ちにいけばいい
ダウンスウィングからフォロー間において右肩周辺の筋肉の捻りに無理生じ、それが慢性化した筋肉痛を起こしていると推察。ドローを打ちに行くと下半身への負荷強まり、フェード打ちに行くと上体への負荷強まるものじゃあります。
上体と下半身、いずれが頑丈に出来ているかと申せば下半身。プロゴルファー現役長く続けたければ体の中の頑丈な領域に頼る打ち方が必要であり、頑丈な球筋は作りたいものだ。スウィング理論から申せばドローは頑丈球と言い、フェードは芸術球、あるいは繊細球と申す次第。
貴兄はひっかけ球打ちであったが、そのひっかけ球修正のために工夫に工夫、経験に経験を重ね、スライス系の球筋作られたと、これまた推察。そしてその工夫と経験が捻りの無理を生み、慢性の筋肉痛生んでいるのが現状か。となれば右肩の捻り入れを避けてのフェード打ちであろう。そこに無理なる忍耐の形があると三たびの推察。
その無理失くせば筋肉痛解消させるは簡単。ひと呼吸、早く打ちに行けばいいと思う。右肩周辺の忍耐の型を崩すにはひと呼吸のダウンスウィングの早まり作ればいい。逆に左肩に痛み生じればトップでひと呼吸の静止作ると左肩の忍耐の型は壊せるものだ。
忍耐の型は美しい型だ。だが過ぎたる忍耐の型は理に適う型とはなり得ぬ。ゴルフに関しては及ばず過ぎずが理想、と私は思っています。特にスウィング作りではその辺りのバランス大切。及ばずは部分不足を生み、過ぎるは全面破壊を生むものと思う。将来を期待されし者が消え行く原因の8割は過ぎたることの多さであろう。
こだわり過ぎ、変え過ぎ、考え過ぎ、想い過ぎ、のすべてが過ぎたる過ち。まだ及ばぬ方が救われる。だから一気に変え行くよりは徐々に変えて行った方が成功の確率高くはなって行く。
人間の体、何をするにも一気とゆう具合には行くまい。世間変えるは一気のほうがいい場合もあろうが、体の動き変える時の一気は不都合多い。貴兄は一気にフック球をスライス系に変えて行ったがために筋肉痛生じさせた御仁か。ならば戻ればよい。フック打ちに行けば右肩痛は治まるだろう。
あくまでも推察。なれど大きくは間違っていない推察との自負は持つ。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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