No.416 『季節とアプローチのボール位置』
10/4 更新
春から夏のグリーン周りで迷います
冬場や春先のグリーン周りはできるだけパターでアプローチをして成功しました。しかし、ラフが徐々に伸びて来て、ウェッジを使えばいいかパターを使えばいいか迷います。ミスも増えています。春から夏にかけて芝が移り変わる季節のグリーン周りのアプローチが成功する術を教えて下さい。
(愛知県・42歳)
季節に応じて芝生に問え。それが基本
芝生の育成に対応のアプローチはあります。要するに季節に応じたアプローチとゆうものであるが、季節への対応はアドレス時のボール位置が基本とはなる。
6月から9月までは芝生の根も茎も成長の勢いを持つ時期であるが故に球は浮きやすい状況となる。となれば、上げても転がすにしても左足かかと線上で打てる状況は訪れる。
10月から12月までは休眠初期時期に入り、芝生に薄さが生じ、振り抜きにくい状況に入ってボール位置は6月から9月までの球の位置より球1個分、体の中心部へ移すが安全と思う。振り抜きにくい分、素直な球質は生じにくくなり、少しの傾斜、少しの逆目順目に読み筋以上の結果を見せつけられる事の出て来る時期でしょう。
受け手のグリーン状態より打ち手側の芝の状態が素直な球質か、そうでないかを作るのが季節の恐ろしさじゃあります。
6月から9月までは素直な球質が簡単に出せる時期であり、トッププロと三流プロの間の技量に多くの差が生じない時期でもある。10月から12月の内には差が生じる。
トッププロは素直な球質で打って来るが三流プロは素直さの欠けた球質を出して来る。必然、トッフプロは6月から12月までにスコアの変化はなく、三流プロは寒さに向かう程にスコアは落ちて行く。この事はトップアマとハンディ10の方にも同じ事、言えると思います。
素直な球質は傾斜やグリーン上の芝目に素直であり、素直でない球質は2倍3倍の大きな曲がり様や転がり様を見せるものじゃあります。
そして1月から3月までの3カ月は完全休眠時期となり、アドレス時のボール位置は10月から12月よりも球1個体の中心部へ移すが賢明と思う。4~5月も10~12月と同様が賢明。振り抜きにくい分、フォローは小さくなり、フォロー必要でなければ利き腕に近い体中心部に球を置いて打つが簡単。
冬場に、夏のボール位置で打ちに行く必要性はどこにもないであろう。難しい事をやれば無理が生じ、無理は自信を削る。その削られたところに不安がくっつく。
いい事じゃない。不安を継ぎ木しちゃいけない。無理は継ぎ木の状況を作る因である。
貴兄は季節に順応の球の位置を見つけなければいけない。左肩支点で打てば左足かかと線上の球位置で打てる。サンドウェッジでもフェアウェイウェッジでもピッチングウェッジでもいい。要はボール位置が問題だ。
季節を眺めて芝生に問え。それがアプローチアドレスの基本。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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