No.415 『速いグリーンはストローク勘で打つ』
9/27 更新
超高速グリーンの攻略法は?
マスターズの超高速グリーンをプロはどのようにコントロールしているのでしょうか。我々アマチュアも超高速ではないにしろ、いろいろな速さのグリーンに対応しなければならないときがあります。グリーンの速さに対する攻略法を教えてください。
(東京都・41歳)
重要なのはパッティングの支点位置です
まずは支点位置の確保である。遅いグリーンであれば打ち勘だけで対処出来るものだ。しかし、速いグリーンに対して打ち勘だけでは対処出来ない。ストローク勘での距離と方向への対応は必要。
結論申せば速いグリーン程、ストローク勘が優先され、遅くなる程に打ち勘優先の打ち様をすればいいのです。打ち勘は利き腕となる右腕に多く宿り、ストローク勘は左右の腕の中、それぞれに宿るものであり、左腕の能力を生かさなきゃストローク勘は顔を出してはくれないでしょう。
打ち勘の支点は右肩。ストローク勘の支点は短いシャフトのパターの時は左肩、レギュラー長さの時は胸の中央か顎の下。長いシャフトの時は眉間が支点位置となり、ゆるやかなストローク出せている時はそれぞれに支点位置は高くなって行きます。
自信欠けている時や不安感の強い時、支点位置は低くなる傾向を持ち、パッティングに自信抱けている時の支点位置は高くなる傾向を持つが、いずれにしても支点位置の確保がパッティングの基本。速いグリーン程、この基本が重要となり、基本で打って行く認識となるはずだ。人、それぞれの支点の位置はあるし、支点位置を確保しておかなきゃツアーで喰って行くは難しい。
再びの結論申すが速いグリーン程、左サイドの勘と型が重要となり、重いグリーンでは右サイドだけで打っては行けるものじゃあります。
今、私は速いグリーンではグリップを1インチ余した握りで打っているが、1インチ短い握りで顎の下の支点位置を左肩の支点位置に移し変えることは出来ています。1インチで十分、1インチで支点位置の変更は出来るものだ。
たまにではあるが左肩支点で打つと左肩、左腕、左グリップの甲、左膝、左つま先親指の一体感を感じて来ました。常にではありません。常であれば平均パット数30のゴルファーにはなれていたと思うが、常の結果を確保し得なかった私の能力分水嶺がその辺りであったかと思います。
私は支点位置が確保出来ていなかったものである。と言うか、正直申せば25年以上、支点位置の存在に気づいてはいなかった。今は気づいています。だから随分とパッティングは上手くなって来ています。
速いグリーンではストローク勘で打てばいいでしょう。右手だけのゴッツン勘では速さ持つ傾斜に順応し難いと思う。左腕一本でパターを持ち、どの長さでストロークすればスムーズに振れるかを試してみればいいでしょう。そのシャフトの長さがストローク勘の生かせる長さじゃあります。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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