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井上透ゴルフ上達の知恵袋 2006.12.20

最短で上達する情報満載

井上透ゴルフ上達の知恵袋

最終回 近代スイング理論はよりシンプル 〜みんながタイガー・ウッズの時代へ

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井上透プロ
時代ごとのクラブの進化によりスイング理論も変化を遂げてきた。

ゴルフスイングの歴史を考察する事により、これから先のスイングも大体見えてくる。また、スイングを理解する上でも大いに役立つ。最終回は歴代のトレンドリーダーを例に挙げてスイング変遷を解説する。

■スイングの歴史とは、クラブ変遷の歴史

まずはヒッコリーシャフト時代。シャフトの剛性が弱く、大きく撓ったシャフトが戻るのを待つスイングスタイルが全盛。その代表選手は、1930年にアマチュアとしてのグランドスラム(全英,全米オープン、全英,全米アマの優勝)を達成した球聖ボビー・ジョーンズ、女性ではオリンピックの陸上金メダリストで1930〜40年代に無類の強さを発揮したベーブ・ザハリアスである。下半身を安定させ、身体の動きを抑えたスイングが特徴だった。

そして次の時代が第2次世界大戦後。

1945年に11連勝という偉業を達成した
★バイロン・ネルソン

全米女子オープンで4勝を挙げた
★ミッキー・ライト

交通事故から奇跡の復活を果たし、鉄人とうたわれた
★ベン・ホーガン

流れるような美しいスイングでツアー82勝を記録した
★サム・スニード

スチールシャフトが全盛となる時代だが、これらの選手達は幼少時代にヒッコリーシャフトを経験。球を上げる動きが少なく、現在のスイングに似ているのが特徴だ。特にミッキー・ライトは、「歴史上で最高のスイング」とまで言われ高い評価を得た。また、ベン・ホーガンはもちろん、個人的にはバイロン・ネルソンのスイングは、現代のスイング理論と比較しても全ての点において遜色なく、すばらしく質の高いスイングだったと思っている。

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撮影:河上秀司 GonFoto

担当プロ紹介!

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井上透ツアープロコーチ
井上透ツアープロコーチ
法政大学中退後、ゴルフ武者修行のため渡米。在米中にティーチングノウハウを積み、帰国後は中嶋常幸プロをはじめとする日本ツアーのトッププロの専属インストラクターとして活躍。現在も10名を超すプロと契約する売れっ子である。この『井上透ゴルフ上達の知恵袋』では、実際にツアープロにも講義している内容をそのままレクチャー。アマチュアでも活かせる知恵を伝授してくれる。
 

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