米西海岸の名門コースに潜入
大都会ロサンゼルスの高級住宅街に立地するリビエラカントリークラブは、米国でも一流のプライベート名門コース。あの有名な映画俳優の州知事もメンバーになっていたり、MLBシアトル・マリナーズのイチローが結婚式を挙げたこともあり、セレブ感たっぷりのコースだ。普段はなかなかプレーすることができないリビエラに潜入した。
リビエラカントリークラブの開場は1926年。設計はジョージ・C・トーマスJr.。日本では、石川遼の米ツアーデビュー戦となったノーザントラストオープン(前ロサンゼルスオープン)の会場として知られているほか、1948年の全米オープンをはじめ数々のメジャー競技やライダーカップをホストしている名門中の名門コースだ。
米西海岸の名門コースと言えば、日本ではベブルビーチが有名だが、ペブルビーチが平たく言えば「パブリックコースで金さえ払えば(かなり高額ではあるが)誰でもプレーできる」のに対し、リビエラは知り合いにメンバーがいなければなかなかプレーできないので、敷居は遥かに高い。
実際にクラブハウスに足を踏み入れてみると、高級感とともにアットホームな感じがした。入ってすぐのところにある暖炉の雰囲気なのか、窓から注ぐカリフォルニアの日差しのせいなのか、ラグジュアリーな中にもリゾート感が溢れ、それほど気後れするような感じではなかった。
コース自体はキャニオンの中にあり、基本的にはフラットだが、そこは数々のメジャーを開催してきたコースだけに、戦略性は非常に高い。高台からの打ち下ろしとなる1番ホールから、グリーン上にバンカーがある6番、フェアウェイが左右に2分された8番、プロなら1オンも狙えるがグリーンが極端に小さい10番など、難易度が高いフィニッシングホールの18番以外にも、特徴的なホールが数多くあり、プレーヤーは常に頭をフル回転させながらプレーすることになる。
コースでいちばん高いところにクラブハウスがあるので、多くのホールからクラブハウスを望むことができるのだが、プレーに夢中になっていると、そのことにすら気づかないかもしれない。西海岸を訪ね、運良くもメンバーの知り合いに巡り合うことができれば、是非ともプレーしたいコースだ。
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