No.270 『最良のコミュニケーション』 11/18更新
仲間を楽しませたいが・・
ゴルフは1日で人と人との関係を豊かにすることのできる、大きなコミュニケーション手段だと思います。私は先日、塾長の講演会を楽しく拝聴する機会を持ちました。絶妙なトークを堪能させていただきました。この巧みな話術があれば、ラウンド中に仲間を楽しませることができるのではないかと思ったのです。そこで塾長、ラウンド中の上手なコミュニケーションの方法を教えてください。
(島根県・46歳)
必死の無言ラウンドを
無言のまま、必死にプレーする事が最上のコミュニケーション手段なり。挨拶はスタート前の1番ティ上と18ホールのプレーを終えた18番グリーンだけでよろしい。必死さは最上の会話となり得ます。1度、お試しあれ。
私は無言で研修生を鍛え上げた時期を持つ。己に研修生を超える技量あれば無言で研修生を鍛え行くことは可能。無言の指導で3人の男がプロテストに通った。
スコアへの執着心落ちると無言の指導は出来ない。言葉と手取り足取り、そして模倣させる指導は必要となる。無言の指導時、私はひと言も喋らないで研修生とコースを回った。緊張の張りつめたラウンドでした。その緊張が研修生の能力を上げた。
体を鍛え、技を鍛え、心が鍛えられて行くのがスポーツと思います。心を鍛えるのに言葉は要らない。要るのは必死さだけだ。
研修生は心を鍛える時期に来ていました。だから私は必死になった。無言のままラウンドした。ラウンド終えた18番グリーン。私は微笑んだ。
研修生は涙を浮かべていた。怖かった、と言った。研修生はプロテストよりも緊張しました、と言っていた。
テストの緊張を超えた時、プロテストには通る。3人の者がプロテストに通った。ゴルフの上手い下手は関係ない。必死になる事が大切だと思います。
貴兄は必死になれ。必死の想いが最上のコミュニケーションとなる事は多い。騒ぐのはラウンド終えてからの宴席でいい。必死さの中の無言。それがゴルフに必要かと思う。一度は必死になる時期も要る。貴兄は必死になれ。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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