No.271 『利き腕と球筋』 11/25更新
球筋が分かれてしまいます
塾長がスウィングの基本とされているショートスウィングを昨年11月より週3回、1回100球を4カ月続けました。ドライバーやロングアイアンのティショット及びショートスウィングではドローボール、他のアイアンショットはフェード系と球筋が分かれています。どちらかに統一したいのですが、このままショートスウィングでの練習を継続すれば1方向の球筋になりますか。ぜひともアドバイスをお願いします。
(大阪市・33歳)
練習法と量を変えるな
13本全部の球筋を1つにする必要性はない。現在のまま、進んで行けばよい。
しかし、いずれはウッドの球筋とアイアン全部の球筋に分かれる時は来ます。多分、今より半年後あたりが分かれ時になりましょう。そして、そのまま2つの球筋で進んで行くか、再びの変化が生じてウッド、アイアンの球筋が1つになる時が訪れる。
利き腕の力7割以上で打つスウィングはウッドとアイアンの球筋2つに分かれるものだ。利き腕の力7割以下のスウィングだと、ウッドもアイアンも1つの球筋を作る。貴兄は利き腕の力を多く使うスウィングなのか、それとも利き腕の力もあれば利き腕でない力もあるスウィングをしているのか? そこの違いで1つの球筋か、2つの球筋かに分かれて行く。
繰り返す。右利きであれば右腕の力で球を打つ人はいずれは2つの球筋に分かれ、左腕の力でも打てる人は1つの球筋になるのです。
現在のままの練習法と練習量を続けた時、この変化の出る時期は今より1年後と思う。1年間、貴兄は今のまま、突き進んで行け。悩む時は来る。悩むなと無茶を言うつもりはない。
悩みの時期来た時は大いに悩むべきである。ただ、練習方法と練習量を変えてはいけません。悩みの時期を突き破るのはそれ迄の方法と練習量を変えない事である。方法を変え、量を変えた時、悩みは濃くなり、迷いの領域へと貴兄は踏み込むだろう。
基本を身が覚える迄は頑固な練習姿勢が必要。ハンディキャップは頑固な練習姿勢の証しである。ハンディ0からハンディ3迄の頑固さは見事なる頑固の証し。己に自信なきゃ、そして信じるものなきゃ、見事なる頑固者にはなれない筈。
ハンディ4からハンディ9迄は御立派と掛け声かけられる頑固でしょう。ハンディ10から先は物足りない頑固さでしょう。信じるところの不足がある頑固さだ。
確かな基本を身につければシングルにはなれる。基本を身につける迄、浮気はいけいない。深く深く悩んでも練習方法と練習量を変えてはいけない。変えればそれ迄の努力はスッ飛ぶ。
貴兄の練習方法と量、間違っちゃいない。今のまま、突き進んで行け。悩みはいつの時も生じる。悩みは上達、そして変化進化の潤滑油である。
悩みを嫌っちゃあいけません。悩みながらもあと少しの時期、頑固に過ごしてほしい。新たな悩みは生じましょう。その悩みの訪れを心待ちにして頂きたい。
貴兄のゴルフは始まった。日々の健闘を祈ります。暑さ、寒さを繰り返される日々。どうかご自愛あれ。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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