No.272 『理想のトップ型を作る』 12/2更新
フラット・トップが直らない
私は、昨年9月より絶不調に陥り、半年以上の間試行錯誤を繰り返しております。そこでショートスウィングを始めましたが、どうしても「フラットすぎる」状態が直りません。週1回の限られた時間の練習では足りず、部屋で練習をしたいと思うのですが、クラブを振るスペースなどありません。クラブを持たずに「右ひじを浮かせたトップ」を作る練習(フラットすぎるスウィングを直す方法)をご教授願えないでしょうか?
(東京都・37歳)
練習には半畳あれば十分です
左脇にボール1コ挟んで下さい。ショートスウィングのトップ時、左脇に挟んだボールの存在を感じるのであればインサイド過ぎの位置であり、ボールが地面にポトリと落ちる様ならばアウトサイド過ぎるトップ位置。ボールが地面に落ちることなくボールの存在を感じない位置が理想です。
部屋の中、左脇に1コのボールを挟み込み、バックスウィング始動して下さい。左脇に挟んだボールが落ちなければOK、ボールの存在を感じなければOK。
右腕はスウィング面を支える位置にあるべきです。過去の論はクラブの重たさを支え、左腕を支える位置を右腕理想の位置として来た。右腕理想の型。要するに、右腕出前持ち型。
右手首から右ひじを地面に垂直とする出前持ちスタイル。トーナメントプロゴルファー、誰一人やっちゃあいない出前持ち型。60年前に終わりを告げた理論。
古すぎる。例えるに木炭焚いて走る自動車みたいなものです。間違ったってガソリンで走る自動車じゃあない。
右手首と右ひじのラインはスウィング面に直角であるべきだ。スウィング面を支える角度を持つべきである。ゴルフスウィングのトップ時、右手首と右ひじの角度は地面に45度の角度を作ればよい。
陸上自衛官の敬礼を参考として頂きたい。右脇を張り、右手首、右脇の腕は背骨に対して45度の角度を保ち、伸ばした右手指先は頭部右側面に軽くくっつけています。その姿勢のまま、ゆっくりと上体を時計回り、右へと回して行って下さい。
右手指先を頭部より離します。離した右手に左ひじを伸ばした左手を合わせてグリップ握りにすれば、理想のトップ型の出来上がりです。右手首、右ひじの腕のラインはスウィング面を支える45度の角度になっている筈だ。難しい事は何もない。球を打つ意識が強すぎるから右ひじは窮屈な型を作り、インサイドに引き過ぎもする。
振り抜く意識を持って頂きたい。それで貴兄は変わる。クラブは要らない。広い部屋も要らない。立って半畳の広さと根気あれば作れる右ひじの位置です。それでも理解出来ないとあらば、私の東京での常宿、第一ホテル東京へ来て貰おう。5月27、28日の2日、私は東京にいる。悩みの人よ、連絡あれ。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
|