No.290 『こだわりの意識とイップス』
4/15更新
トップからクラブが下りてきません
イップスで悩んでいます。何のイップスかというと、ダウンスウィングが下りてこないイップスです。素振りでは下りるのですが、いざボールを目の前にすると下りません。イップスの克服に何かいい方法があれば教えてください。
(大阪市・37歳)
細部を意識すると動けなくなる
私にはドライバーからサンドウェッジ迄の13本のクラブに於いてのイップス経験はない。イップス経験はないが、イップスとなる原因は推察できる。
指先で打ちに行ったり、腕の動きを過度に意識したり、膝の動きを意識してスウィングすると、その動きはぎこちなさを持つ。要するに、体のどこかの部分への気持ちの向きが強まった時に体全体の硬化は起きるのです。
その硬化がイップスを起こすのではないか、と考える次第。ぎこちなさが変わり、変わりてイップス発生か。
とすれば、指先や腕や膝への意識を軽減すればイップスは姿を消すであろう。スウィング観を変えるか、スウィング観持たない方であればスウィング観持つ努力でイップスは直ると思う。
真っすぐに歩かなければならない、と思った時、真っすぐに歩きにくくはなるものだ。何も考えず、何も想わずに歩く事出来れば谷川に懸かる丸太橋も歩く事は出来る。
考えや想いを消す努力はいる。筋肉の記憶領域に考えや想いといった欲を侵入させるから事は厄介になる。
ゴルフスウィングは筋肉の記憶力である。筋肉の記憶力は欲をいうものの干渉を嫌うのです。筋肉の記憶力にとって欲は厄介者じゃある。
貴兄は腕だけでスウィングしようとしていないか? 腕頼りの意識強まった時、イップスは起きよう。ショートスウィングは体全体を使うスウィングである。ショートスウィングにイップスの入り込む余地はない。貴兄はショートスウィングで球を打て。
そして左腕地面に平行のショートスウィングからフルスウィングフィニッシュ型を目指せ。フィニッシュにイップスは出ないはず。貴兄はショートスウィングのトップ型で打て。
私はパッティングが下手だった。下手を通り過ぎてお粗末と断言できるレベルだった。今年7月、幸いにもパッティング理論に出会った。今、私のパッティングにショートはない。打てている。
パッティングには距離イップスというものがある。打てるつもりでもカップに届いていないのが距離イップス。手でスムーズに動かないというのは距離イップスを原因と為す。
私は距離イップスを持っていた。今、私の距離イップスは消えた。パッティングが楽しい。いい結果も出ている。近いうち、パッティング理論を述べる事は出来よう。多分、来年の春先までに・・・。
貴兄はショートスウィングで打て。指先、腕先、膝先に拘るのではなく、ショートスウィングに拘れ。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
|