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ゴルフ野性塾SP

No.291 『結実までの練習時間』 4/22更新


ショートスウィングに飽きました

ショートスウィングを始めて3カ月目で、最近飽きが来ています。球が強くなった感じはします。でも練習が楽しくありません。ショートスウィングでただ打っていても面白くないんです。飽きのこないショートスウィングの練習法を教えて下さい。

(東京都・35歳)


阿呆ったれ! もっと練習せい

photo 気紛れな男よのォ。たかが3カ月のショートスウィング練習に飽きを覚えるとは何たる根気腰、粘り腰の弱さか。

3年続けてみての飽きであれば話は分かる。半年続けてみての飽きでもあっても納得は出来よう。それが何だとォ、山ひとつも越えていない状況で飽きを感じて来たから何とかしてくれだとォ。その図々しき根性は立派。

ジュニア塾生、進化論塾生の台詞であれば蹴っ飛ばしているところだ。呆れ果てたる浮気者よのォ。

3カ月ばかりの練習でショートスウィングの神髄が分かろう筈もない。私は20数年かけてショートスウィングに出会っている。球叩きを生業として来た者の20数年ですぞ。そして理論と実践方法を探し出した。その20数年に少しばかりの敬意を表してくれる気あらば、せめて半年は続けて貰いたい。

敬意はなくてもいい、少しばかりの興味あればあと3カ月、練習して貰いたいものだ。

貴兄のその弱腰で根気の花を咲かせるのは難しかろう。根気の花をつけるのに1年、根気の茎が出るのに1年、根気の葉を出すのに1年、と申す。石の上にも3年と言うが、根付けに1年、茎付けに1年、葉付けに1年かかり、その3年の先に根気の花は咲き始める。花は3年間の練習の先に咲き場所を見つけるものですぞ。

この事はアマの領域、プロの領域、同じと思って貰いたい。3カ月でつく根はある。3カ月で出る茎はある。3カ月で出る葉もあろう。でも3カ月で咲く花なんてあるものか。どんなに早く咲いても9カ月過ぎた後の事である。

貴兄は3カ月で根も付け、茎も出よ、葉も顔を出せ、ついでに花も咲けよ、と願っている。無茶を言っちゃいけない。そんな努力花があるんなら私がその種を買いたい。

球勢が増した感じはある、だけど練習が楽しくない、だから飽きの来ない練習法を教えてくれ、と貴兄は願う。結論を申す。一言で申す。阿呆ったれ!

もっと練習せい。飽きても飽きなくても練習に励め。飽きという壁を突き破らなきゃ変化出来ぬ。進化も出来ぬ。飽きの壁を破るのは根気腰。あと3カ月、ショートスウィングで練習せよ。

根気は美なり。根気の美を身に付けし人は勝利する者なり。根気の美に縁のなかった私の台詞、聞いてみても損はなかろう。私は失敗者、勝利出来なかった者。どこかで己の可能性に背を向けてしまった者。

私と同じ過ちを犯すな。貴兄は根気の美を求めて行け。根気の花は必ず咲く花である。時、過ぎて私はその事を知った。知った時は遅かった。

鈍なる根気こそが柱を作る。太い太い柱を作る。ショートスウィングに励め、調布の人よ。




この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。

つづく
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目次
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No.458 バックスウィングは・・・ (9/29)
No.457 選手のマナーについて・・・ (9/22)
No.456 助言で崩れたら、新たな・・・ (9/15)
No.455 一途に6アイアンを打ち続けなさい (9/8)
No.454 素振りで上達する方法 (9/1)
No.453 夏のゴルフは無理をするな (8/25)
No.452 50歳を越えてからの練習法 (8/11)
No.451 咀嚼の力で・・・ (8/4)
No.450 球落ちの原因は・・・ (7/28)
     
   
 
坂田信弘

京大中退からゴルフを目指した異色プロゴルファー。主として週刊ゴルフダイジェストを根拠として漫画の原作、競技観戦記、レッスン書、レッスンビデオなど八面六臂の活躍をしているが、現在は次代のゴルファー育成のため開始したジュニア塾の塾長として脚光を浴びている。スウィング型を作るための「ショートスウィング」を提唱。
 
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