No.305 『インパクトでのヘッドの入り方』
7/29更新
インパクトは払うもの? それともタテに入れる?
インパクトのヘッドの入り方は、大変重要なファクターだと思います。レッスンでは「払うように入れよ」とか「タテに入れていけ」とかいわれますが、そのための方法やスウィングの仕方がわかりません。インパクトの際のヘッドの入れ方を教えて下さい。
(京都府・37歳)
感性と理論を混同してはいけません
クラブヘッドの進入角度とフォロー角度を知る方法はあります。
その角度は人、それぞれが持つ角度であって、100人が100人、均一角度にはなり得ないものだ。スウィングにそれぞれ個性があるように、インパクトへ向かうヘッドの進入角度とインパクトから抜けて行くフォロー角度にも100人100様の角度はあります。
己の角度を知る事は一気の上達に繋がるものじゃある。進入角度とフォロー角度を知るその方法----。
両足を揃えて立つ。かかとをくっつけ、つま先の開きは内角30度。ボール位置は両足かかとの中心。この時、ボールの右側、要するにヘッドに叩かれる面をかかとの中心に合わせる事が肝要。
左肩支点の振りで軽くボールを打つ。トップ位置は左腕地面に平行のショートスウィングトップの位置と同じ。あくまでも左肩支点で打つ事です。右肩支点が入ると吹き上がりの進入角度になるので要注意。
20球、軽く軽く打ち続けて行けば、左腕が進入角度を覚え始めるものだ。6カ月、繰り返せば左腕の記憶は確かになるでしょう。
フィニッシュも右腕地面に平行のショートスウィングフィニッシュ位置。左肩支点の振り。この時、左腕を伸ばした振りがいる。それで2つの角度は作れます。
払うように打てとか上から打って行け、というのは感性の領域であって、それが総ての方に通ずるものではない。人、それぞれの感性である事の認識は必要。感性は理論ではない。あくまでも人、それぞれの個性の領域に属するものだ。
貴兄は感性を理論と思い、基本と思っているのか? だとすれば間違っている。過去のレッスン、感性を理論と誤解し、感性の強要、感性の押しつけが多かった。感性は個性である。人、それぞれのものだ。
基本を知れば、感性は頭を出す。人、それぞれの感性が生まれる。貴兄はヘッドの進入角度とフォローの角度を知ればよい。されば、貴兄の感性は生まれる。その時、払うのか、上から叩くのか、あるいはボールを捉えるがための新たな感性が頭を見せるであろう。
ハンディ3以下のシングルの方は己の進入角度とフォロー角度、そして己の確固とした感性を持っているものだ。持っていなければハンディ3にはなれない。特にアプローチとパッティングに必要な3つです。
貴兄は基本を学べ。左肩支点の振りで進入角度、フォローの角度、感性の3つを求めていけばよい。努力あれ。健闘を祈る。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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