No.333 『飛距離不足とアイアンのヒッカケ』
2/17 更新
ドライバーはスライス、ショートアイアンはヒッカケです
HC8、平均スコア80台前半の私です。ドライバーはスライス、ショートアイアンでヒッカケが現在の悩み。このヒッカケは最近始まりました。以前は得意なほどでした。なぜヒッカケが出てしまうのか。原因と解決法を教えて下さい
(東京都・32歳)
力みがヒッカケの原因となっているのでは?
貴兄の悩みは最悪の悩み。ドライバーがスライス球質となれば飛距離不足が生じるであろう。
正確さを求めるならフェードで、と過去の論は述べて来たが、フェードでも飛距離に不満なき場合の話であって、飛距離に不満あれば力んで振るのは当たり前。その力みでゲームを壊す事も起きましょう。
不足すれば不満が生じ、嵩じれば眼線が高くなるは当然なれど、いずれにしても飛んでこそのフェード球質の有り難さ。ドライバーの飛距離230ヤードでは不満も生じ、面白くもなかろう。飛距離250ヤードは欲しいものだ。
貴兄のドライバー飛距離は如何程のものなのか、を教えて貰いたかった。スライス系で250ヤード飛ばせるのであれば文句を言うべきではない。欲は腹8分、眼線は水平でよろしい。水平の眼線を維持し続けて行けば自然と進歩の階段を昇って行けるものです。
ゴルフに関する限り、眼線を起こし続けると地道な歩きはできないものでしてネ、突然の奇跡を願いたくもなって来る。ゴルフに突然はありません。ゴルフの神様が好むのは地道なる努力と水平の眼線。水平の眼線の彼方程、美しいと言うじゃありませんか。
太陽は水平線から昇り、水平線に沈んで行く。水平線に昇る朝日と沈む夕陽の美しさがある。小生、近頃、その事に気付いた。愚鈍なれど、気付かぬよりは遅くとも気付いた方がいいと思っています。
貴兄のドライバー飛距離が250ヤード出るのであれば不足なし。が、ショートアイアンがヒッカかっている状況、貴兄は250ヤード打てない方だと推察。グリーン中央、あるいはピンを狙って行くショートアイアンで球を左にヒン曲げるのは辛い。となれば、怖くてピンを狙えないのでは?
貴兄の球質の乱れはドライバーの飛距離不足より生じたものと思う。貴兄はドライバーの練習に精を出すべきでしょう。2インチ短く握り、飛球線と並行の線に両つま先を揃え、そこで右足をつま先の向きに揃えて10センチ後方に引くのです。
進化論の基本スタンス、右足つま先30度の足の向きから、その向きに合わせて30度の角度を維持したまま、右足を引けば最初のアドレスの時よりスタンス幅は狭くなります。その狭さと、上体、腰の向きは飛球線と平行なれど右足位置だけが飛球線より遠くなったスタンスで2インチ短く握りしドライバーで振って行けばよい。
力んでいればスライスが生じ、力まなければフック球質が生じて行く。フックを打てるようになれば力みは消えて行きます。スライス修正手段は幾つもあるが、ドライバーの力みを直すのはこのやり方が最善。
貴兄は力みを原因とした悩みの最中の方だろう。まずは力みを取り、その力みをスピードに変えて行く手段を見つけなければならぬ。通常のアドレス時より、左足かかとと右足かかとの距離を5センチ短くして下さい。右足を10センチ後方に引くと、両かかとの距離は5センチ程、縮まるのです。その5センチが貴兄のスウィングリズムを変えるであろう。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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