No.334 『特定番手だけヒッカケが多発』
2/24 更新
スプーンだけが打てません
ドライバーは打てます。5番Wも打てます。しかし、スプーン(3W)が打てません。ティショットは比較的打てるんですが、パー5のセカンドでフェアウェイやラフからミスしてしまいます。特につかまった時のヒッカケのミスが多く出ます。3Wのヒッカケを出さない方法を教えて下さい。
(秋田県・40歳)
悪癖は右肩、右腕に生じます
いつの間にかの癖がスプーンショットの時にくっついているのかも知れません。14本のクラブ全部にくっつく癖もあれば、パター以外のクラブにくっついている癖もあり、1本か2本のクラブにくっついてしまった癖もあるものですが、ドライバー打てて5番ウッド打てて、スプーンだけにくっついている個癖なのかも知れない。
癖の多くは利き腕サイドに生じるもので、貴兄の場合、ヒッカケ多く生じる原因を考えればスウィング始動時に右グリップだけが左グリップから掛け離れた動きをしているのではと推察。開き気味に上がって行くと、右肩、右腕はバックスウィング途中で捩じりの動きをするものだ。そして、捩じり戻しが生じてヒッカケ球を出す事となる。
貴兄はスプーンの飛距離のなさに悩んだ時期をお持ちではないか? その時期、飛ばしたいがために無意識の内に右肩、右腕の捩じり動きを始めたのでは?
何故か、1本か、2本のクラブだけ上手く打てないとゆう方の多くはバックスウィング時の右肩、右腕の捩じり癖を持っておられるものです。飛距離欲しさが捩じり癖を生みます。ドライバーからゴルフを始めた方は利き腕に捩じり癖をくっつけてしまう可能性大。サンドウェッジからゴルフを始めてもサンドウェッジで飛ばしたいとゆう欲が生じれば捩じり癖はつくものだ。
利き腕を捩じるのはインパクト以降がベストであるのにバックスウィングで捻じれば捻じり戻しがダウンスウィング途中に顔を出すは当然。ヒッカケ恐れて、合わせに行けば右へのスッポ抜け球やコスリ球が生じましょう。いずれにしてもバックスウィング時の捻じり癖、いい癖ではありません。
貴兄は練習場へ行き、レッスンプロの指導を受けるべきである。右腕に如何様な癖が生じているのかも見て貰えばよい。捻じり癖を直す方法には5通りあるが、最も簡単な直し方は左グリップの親指と人差し指の作るY字型と右グリップ親指と人差し指の作るV字型を同じ方向に向けたアドレスをし、その両グリップのV字型方向を変えないようスウィング始動すればよいのであります。
ただ、この直しの方法はスプーン持つ時、常にチェックしなければならないので忘れっぽい方、性格の粗い方には不向きかと思う。しかし、一点集中の性分お持ちの方には極めて有効な直し手段。お試しあれ。
次にクラブのシャフトが合っていないとか、クラブの開き、重量、バランスの狂いとか、幾つかの原因もあります。それらは見てみないと分からないし、振ってみないと分からない領域故、本稿での説明は不可。
次にスウィング全体で申すせば、2インチ余したグリップで打ってみるのも直しの手段です。この時、低いティアップで打ってみて下さい。最初はヒッカケ球ばかりが出ると思いますが、2インチ短い握りで打ち続けて行く事だ。それもフルスウィング。根気が要ります。根気の直しである。50球は打って貰いたい。
そして、次の50球を1インチ余した握りで打って貰う。最後にグリップエンド目一杯の長さの握りで50球打つのです。
低いティアップで150球。この直しの方法でヒッカケ球は出難くなって行くでしょう。2インチ短い握りでヒッカケ球を打ち、1インチ短くすればドロー球筋となり、グリップエンドぎりぎりの長さで打てばストレート球筋となっていきます。要するに、タイミング修正で球筋を変えて行く手段であるが、ティアップしなければ意味のない手段である。
クラブの長さを変える事でダウンスウィングのタイミングを変え、一呼吸送れのタイミングを生み出してヒッカケ球修正手段。ラウンド時、3球に1球出るようなヒッカケであれば、この方法で直せましょう。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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