No.363 『練習場とコースの違い』
9/16 更新
同じ金額ならどっちがいいですか?
ゴルフを始めて2年、やっとおもしろさが分かってきて上達意欲に燃えています。しかし、家族もあるサラリーマン、ゴルフに使えるお金には限りがあります。ラウンドは安いところでも平日で最低1回1万円、練習場も球数を打てば1回3000円は掛かります。そこで、質問なのですが、同じ1万円を掛けるなら、ラウンド1回と練習場3回とどちらが上手くなれるでしょうか。もちろん上級者はラウンドのほうがいいと思うのですが、初心者の私はどちらがいいのでしょうか。
(兵庫県・32歳)
スウィング作りは練習場で
問題なく練習場。スウィング作りするは練習場であって、コースはその作りの確認と思って頂きたい。
コースには変化が存在する。傾斜、各ショット毎の異なる距離、風、そして同伴競技者から受けるプレッシャー等。練習場にはそれがない。基本を作るには同じ風の向き、フラットなライ、そのスウィングに没頭できる静寂、繰り返しの同じスウィングと同じフィーリング等が必要など、それらは練習場にあって1番ホールから18番までのコースでは得られないものだ。
貴兄は練習場に通うべきと思う。練習場を持たないゴルフ場勤務の研修生がプロテスト通るは難しい。極めて困難と申してもよい。
練習場は要ります。貴兄にも必要なものだ。
これってアプローチイップス?
最近、アプローチで困っています。素振りのときはタッチや距離感などイメージが出るのですが、いざ打とうとすると体が硬直したようになってしまうのです。時間を掛けすぎるのがよくないと思って、イメージが消えないように構えてすぐに打ってみたのですが、打ち急いだせいかトップしてしまいました。ランニングのときは問題ないのに、ピッチ&ランやロブショットは全然打てません。これって一種のイップスなのでしょうか。対処法を教えてください。
(島根県・44歳)
背筋を伸ばして構えてください
スウィングリズムの硬化現象である。背中を丸めたアドレスに多い現象。
貴兄は両のひざを普段のアプローチ時よりも曲げて構え、その分、上体を棒立ち姿勢にすればよい。上体の前傾強まるとリズムの硬化は起こりやすいのです。
呼吸の浅さ、呼吸の早さ、そして不安感がリズムを硬化させる主原因と思って貰いたい。バックスウィング時、早急なクラブヘッドの地面離れ、要するに手首だけの動きでのスウィング始動もリズムの硬化を招くものだ。
貴兄はひざを落とし、腰を落せ。そして背筋を伸ばした構えを覚えて行け。首筋も立てた方がよい。前傾の強さはイップスを招く。バレステロスはショット時の前傾の強さで不調を招いた。
貴兄は両のひざに注目せよ。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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