No.373 『風の強い日のゴルフ』
11/25 更新
風が吹いたら何を考えますか
「風が吹いたら」まず何を考えますか? 番手を間違えないようにしよう、なのか、あるいは打ち方を変えようなのか、風に合わせてターゲット通り構えることができるか、なのか・・・。風が強い時、塾長はまず何を考え、どう対処しようとするか、を教えて下さい。
(山口県・36歳)
球の落ち際の状況を見てください
ホールが風の影響を受けるのは落ち際である。だから落ち際の風の方向と強さを知るが肝要事となる。
多くの方は自分の立つ位置の風向きと強さを知ろうとなされる。球の飛び始めは風の影響多くは受けないのに、風を見る眼線はいつも自分の立つ位置。自分の位置の風の強さに戸惑った時、スウィングは壊れ行くものだ。
左右5メートルも曲がらず、前後10メートルも押されたりはしないのに己の足許の強さに戸惑うばかりに10メートルも曲がり行く球を叩き、20メートルも押される球を叩くようになって行くがゴルフ。恐れては鳩の羽音も敵の軍勢と感じるが如く、恐れ強まれば相手の指のひとつに息を飲む仕儀ともなるが恐れの強さ。
ストレートボール打っておけば左右5メートル以上、曲げて来る風なんてありゃしないものだ。台風が来て中止となるような状況でなきゃ5メートルも曲がりはしないのに恐れてスウィング崩す。ボールは5メートル以上、曲がりはしないと思って打つが基本。20メートル以上、押されはしないと思うも基本。
ドローボールが風に流されてドスライス球となる時、競技は中止となりましょう。枝が飛びて危険な状況。ゴルフはそこまでの無理をしてもやる競技ではない。
風の方向と強さとは落ち際を見るが基本。旗の揺れ様、旗竿の傾き様、そして、前行く人の歩きの姿勢見れば風の吹く方向は分かるし、強さも分かるものだ。
貴兄は何を見る? 自分の頭の上の空を眺めるのか、雲の流れか、千切れし芝の飛び行く方向か、キャディさんの助言か、肌で感じる風向きか? 貴兄が見るは球の落下位置の樹木の揺れであるべきだ。風の向きと強さを知れば腹を決める事は出来る。信じなきゃ物事は中途半端になりましょう。中途半端はいけない。回避すべき事である。
決断の必要。間違いか、間違っていないかと考え続けるよりは間違いの決断の方が遥かに強いゴルフを生むものだ。悩み続けて中途半端なショットするよりは間違ってもいいから決断のショットするべきである。中途半端の経験は智恵も知識も勇気も生まない。間違いの決断は少なくとも勇気は生む。そして間違いの決断は間違っていない決断を生むようになって来るものと思う。それが経験とゆうものでしょう。
貴兄は決断せよ。間違いの決断であってもいい。決断と、己の心の中から中途半端な悩みを取り除く事がゴルフにおいては何時の時も大切なのです。
決断だ。他の技術に関する事ではその後。先に来るべきではない。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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