No.378 『目標は落ちてピタリと止まる球質』
1/5 更新
自在にスピンコントロールしたいのですが・・・
トップアマやプロはスピンをコントロールできると聞いたことがあります。たとえばボールがグリーンオンしてから、前進させたり、戻したり。ウェッジで前後にボールを転がすゴルフができたら、ローハンディの仲間入りができるのでしょうか。スピンをコントロールする打ち方を教えてください。
(栃木県・35歳 H9)
転がりもバックスピンも不要です
落ちた瞬間、右にも左にも動かない、落ちた瞬間の不動球あれば十分。十分とゆうよりはその球質ひとつで世界は獲れましょう。
方向と距離を同時に作るは難しい。でも同時に作らなきゃアプローチの効、なし得はしない。パッティングもそうだ。アプローチ同様、目一杯の力、目一杯の振り幅を必要としないのであるから、力加減、振り加減を知らなきゃならないが、その加減のし様、練習で得、ゲームの中で蓄積して行くものである。
だが、100ヤード以上の距離、力加減、手加減、振り加減をパッティング、アプローチ程、必要とはしない。ならば、自分の球質知りやすいはず。100ヤード以上のショット、振り抜き、目一杯の力で打って見りゃ、球質は出て来るものだ。
球質は要る。ゴルフ経験で変わる。そこだけを知っておけばいい領域。多くのアマの方はドライバー飛距離、アイアン飛距離でボール選びしておられるようだが、球質で選んだほうがスコアに直結するのではあるまいか。飛ばしの快感で使用する球選びするのか、スコアで選んで行くのか、であるが、私はいいスコアの出しやすい球選びが本筋と思う。
ドライバー飛距離伸びれば楽にはなります。楽しくもなりましょう。でも、飛距離増す裏には球筋つかみにくい一面、あると思う。
私は球質を選びます。アイアンショット、落ちて2ヤード、前に進むボールを選ぶ。ドライバーショットは技で球質作れる。アイアンも作れる。でも、アイアンの方がドライバーよりも球質は作りにくくあるは事実。ドライバー飛距離は技で生み、アイアンショットは使用するボールの性質で生んで行くほうがスコアに直結するように思う。
多くの方はその逆をやっておられる。もったいない話だ。
貴兄はハンディ3になりたい御仁。ならば、不動の球質を目指せ。転がりもスピンもいりゃせん。落ちて止まる球が最善。基本の球質。それでも戻したり止めたりの球を打ちたいのであればシャフトとクラブヘッド双方の重量バランスを考えればよいのです。
軽いクラブヘッドで振り抜けば止まるスウィングもあるし、重いクラブヘッドで振り抜いたほうが止まるスウィングもある。己のスウィングとクラブヘッドの重たさ、シャフトの硬さの調和が球を止めはします。一律の止まり様ではないのです。スウィングも関係します。
ハンディ30の方でもスピンボールは打てるものだ。要はスウィングとクラブのバランス。ローハンディになりたければまずは不動の球。球の高さで止めるか、球の回転の鋭さで止めるかはフォローの型で決めて行けばよいだけの事。ハンディ9の貴兄であれば難しくはない。
機会あればお伝えしましょう。機会あれば・・・・。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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