No.419 『たった1cmの「もう少し」を』
10/25 更新
「トップをもう少し高く」ができません
塾長のレッスンを何度か見ました。その中で、トップをもう少し高く、フィニッシュももう少し高く、あと5センチ腕が伸びれば、というような内容です。その「もう少し」ができません。できるようになるにはどうすればよいでしょうか。飛距離アップの「もう少し」を教えてください。
(長野県・41歳)
飛距離伸ばしたければ基本に戻れ
もう少しを1センチと思うも善し、10センチと思うも善しである。1センチと思えば然したる困難もなかろうが、一気に10センチとなれば困難さはつきまとう。
もう少しもう少しの1センチを10回重ねると10センチにはなる。逆にもう少しと思う10センチを一気にやろうとすれば苦痛待つだけか。1センチの欲は空回りはしない。その1センチ、手に入る1センチと思う。10センチの欲は空回りする欲の大きさじゃある。
貴兄は空回りする欲か、そうでない欲での瀬戸際に立っているようにも思える。1センチを己のもう少しと思えばよい。1センチ高めて行くは可能。難しくはない。初心にもどれ、とは一気の10センチではなく、もう少しの1センチに戻れとゆう事であり、出来る事を確実にやって行けとゆう教えと思う。
飛距離伸ばしたければ基本に戻り、スウィング大きくしたければ高いトップ、高いフィニッシュを目指し、高さ作りたければ1センチに戻れ。その1センチこそが初心、とゆうのかも知れない。
球を無心に叩き続ける初心の時、我々は楽しんでいた。その気持ち、澄んでいた。微笑み多き時であった。微笑み消えた時、楽しみ消えて行った。ならば考えればよい。微笑み残ればいつまでも初心の時であると。
楽しみ心、微笑み心は初心無心の心。人、初心を知りて初心を忘れる。無心を知りて無心から離れ行く。
貴兄は1センチに挑め。1センチの距離は初心無心になれる距離と思う。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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