No.425 『10のトップで30を打つ』
12/21更新
どんな30ヤードにも対処できる打ち方は
100のカベを破って、さらに上のレベルに行くために、まずマスターしたいのがエッジまで5ヤード、ピンまで30ヤードというアプローチ。しかし傾斜や芝の長さ、芝の向きがつねに違う状況に戸惑います。そこでその状況の違いに対応できる多彩な打ち方を覚えるべきか、構えだけを変えればいい打ち方を覚えるべきなのか。どんな30ヤードにも対応できる攻め方を教えて下さい。
(東京都・25歳)
変えられるのはトップとフォローだけです
トップの大きさを決めるべきであろう。大きさを決める目安としては10ヤード打つトップ位置で30ヤードを打ち、20ヤード打つトップ位置で60ヤード打って行けばいい。
要するに、10ヤードのトップで30ヤード打つアプローチスウィング作りを基本と考えたい。30ヤード打つからといって30ヤード打つトップの大きさだとスウィングと球捉えの瞬間に緩みが生じやすくなります。アプローチの基本は緩まぬ事である。恐怖、不安は緩みを生むが、恐怖、不安に対抗出来るは小さなトップ。
大きなトップでは距離を合わせるがためにトップからダウンスウィング途中、あるいはインパクト直後にかけての力加減、指先手加減が必要となり、緩みが生じます。また、芝生や地面の傾斜、地面の硬さ軟らかさに対しても大きなトップ型だと緩み生じやすくなるものです。
緩ませぬためには30ヤードの距離を10ヤード打つトップの大きさで打って行けばいい。バンカーショット然り、大きなトップはクラブヘッド鋭角の突っ込みが生じて距離を整わせにくくなるものだ。パッティング然り、1メートルの距離、大きなトップだとクラブヘッドには開き流れの動きを生んで右への押し出し打ちを招き、それがイヤでインパクトをかぶせてると左へのヒッカケ打ちを生んでしまうものである。
プレッシャー訪れた時の1メートルを打つ時、50センチ打つトップの大きさは必要。苦手意識持つ距離の時も同様、苦手意識抱きかかえたまま日頃と同じ事やってたんじゃ同じミス招くばかり。何を変えればいいか、を考えれば変えられる部分は限られて行く。変えられるのはトップの大きさか、フォローの大きさしかない。
1メートルの距離、ミスを恐れるのであればトップの大きさを小さくすべきであろうし、面倒なり、こんな短い距離、一気に打ってしまえと打ち急ぐ性格であればフォローを大きくする意識持ちたい。1メートルを打つ時、1グラムの冷静さがあれば、トップを小さくするかフォローを大きく取るか、の判断を出して行く冷静さ。30ヤードのアプローチでも1グラムの冷静さは必要。
まずは緩みのないスウィングと球捉えの型を作りたい。トップの大きさを小さくするべきでしょう。逆目に対しても傾斜に対しても大きなトップよりは小さなトップのほうが球を捉えるに適します。
貴兄は緩んでいると思う。傾斜、芝の長さ、芝の向きに戸惑っているのがその証し。30ヤード打つ時には10ヤードのトップで打って行け。30ヤードを30ヤードのトップで打って行ったんじゃ技量の変わり様もあるまい。単純は強。丈夫であり、状況の変化に最も順応出来る力を持っていると思う。
貴兄は単純を目指せ。コンパクトなトップ型だ。打ち慣れればフォローの大きさ、インパクト時の球捉えの感覚等、体が教えてくれます。体が教えるとゆうのは経験が教えてくれるとゆう事にはなるが、少ない経験で確かな成果得る手段としては練習場でティアップしたボールを30ヤード打って行く練習すればいいでしょう。
小さなトップでクラブヘッドの芯捉え出来た時、ボールの芯まで届くような感覚は生まれます。芯捉え出来ないと硬さと感覚への肌触りの悪さは生じるものだ。アプローチとパッティングには球との肌触りの良さが必要。その良さ得るにはティアップしたボールを打って行くが最善と思う。
単純は多岐の道に通じ、多岐の道は1本の道に戻ると申す。近頃、ゴルフもそうであるのか、とゆう気にはなっています。
日本は冷夏と聞く。風邪ひかれぬよう、ご自愛あれ。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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