No.436 『フェアウェイバンカ-からの打ち方』
3/31更新
フェアウェイバンカーで必ずミスします
フェアウェイバンカーからグリーンまで100ヤード、その間にバンカーがある時、必ずそのバンカーに入れてしまいます。プレッシャーでダフっているのか、クラブ選択が間違っているのか。ふだんは9番アイアン(フェアウェイからは120ヤード打てる)を持ちます。100ヤード前後からのフェアウェイバンカーの攻め方を教えてください。
(新潟県・41歳)
スルーザグリーンと同じに打て
中途半端な振りの強さ、大きさだとスウィングのどこかで緩み生じるものだ。フェアウェイバンカーからは決め打ちに徹するべきと思う。振りの強さ、大きさ、いずれかを決めて打てばよい。中途半端、適当が一番良くない。
貴兄は9アイアンで120ヤード打てる方。ピッチングウェッジだと100ヤードか。ならばグリーンまで100ヤードのバンカー、何故に9アイアンを使う?
ピッチングウェッジで打てば届く距離なのに9アイアンを持つ理由がどこにあるのです。恐れ、不安、知恵知識、経験、すべてが中途半端であるが故に9アイアンを持つと推察。ボールを的確に捕らえればフェアウェイもバンカーの中も同じ飛距離生じるはず。
ダフリ、インパクトの浅さ、クラブヘッド軌道の鋭角さを意識しての9アイアン使用とゆうのであればそれは違う。研修生時代、ゴルフコースに所属していた私の球打つ場所はバンカーの中だけだった。研修生が芝生の上から打てるなんて夢の中の夢物語。ゴルフ場休日の日、ドライバーだけはフェアウェイ中央、フラットな位置からティアップして球打つ事は出来たが、スプーンからサンドウェッジまでの12本のクラブ、球打てる場所はバンカーの中だけ。
プロになって何が嬉しかったと申せばティからドライバーの練習が出来た事。ただ、プロになってもアイアンの練習は相変わらずのバンカーの中。その頃にはバンカーの中から打つ練習が楽しくなってはいました。バンカーの中から打ち続けていた時に気付いた事なれど、バンカーから打つアイアンショット、ダウンスウィング時のクラブヘッドの進入角度が変わるとミスは生じていた。
時にショートアイアンだと進入角度変わるは簡単であり、ロングアイアンよりもミスの確率は高かった。同じスウィング、単純なスウィングとはクラブヘッドの進入角度、変わらぬを言う。進入角度、変わるとスウィングの型は変わらぬもそのスウィングは複雑なスウィングとなり行くでしょう。
勝って来たプロは進入角度の変わらぬスウィングをしている。勝てないプロは進入角度を変えていた。重圧で変わりし進入角度持つスウィングに勝利の機会はほとんどないと言っていいだろう。私は恐怖で変えて来た者だ。鋭角に入れればコスリ球かダフリ球、鋭角に入れて行けば引っかけ球か、トップ球。いずれにしても恐怖で己のスウィングを変えて行った勇気持たぬゴルファーではありました。
研修生時代もプロになってからも如何に同じ進入角度が保てるかを考えて練習していた記憶は持つ。バンカーの中、上から叩きに行くよりはスルーザグリーンから打つのと同じヘッド軌道で打つが距離と方向、合わせやすいと思う。
左手首を使い過ぎるとクラブヘッドは鋭角的に入りやすくなる。貴兄はスルーザグリーンと同じスウィング出来ていないのではなかろうか。理論上、トップ時の左手首、使うも使わぬも使っている事にはなる。過ぎるが悪い。恐怖、不安は過ぎ行くものを生む。
フェアウェイバンカーからの時だけ、スウィングを変え、フィーリングを変え、意識を変えているのでは? 貴兄はピッチングウェッジで打て。スルーザグリーンと同じ距離生むクラブで打つべきだ。ヘッドの進入角度を変えなければ砂の中も芝の上も同じ飛距離は生むものである。
打てないとゆうのであればトップを小さくしてやればよい。アドレス時のボール位置を同じ位置に置いて、トップだけを小さくしたスウィング。打ち急がなければそれでダフリだけは防げます。貴兄は貴兄が手に入れた常識を捨てるべきと思う。
ピッチングウェッジで打てる距離、何故9アイアンで打たねばならぬのか。バンカーの中では緩みが一番怖い。貴兄は緩み生むクラブ選択をしている。そこが貴兄の勘違い処である。
常識を捨てよ。捨てて、生まれ来る新たな常識がある。それが変化であり、進化ともなろう。緩みの常識は捨てる事だ。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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