No.438 『トップ時に左腕は10時から12時を指す』
4/28更新
オーバースウィングに悩んでいます。
坂田打法はトップが高いことで有名です。私は高く、そして大きくしようと意識しているせいか、オーバースウィングになりやすく、スムーズにダウンスウィングに入って行けません。塾長、ここまでだ、という止め所はありますでしょうか。またスムーズにダウンに入れるポイントで高さを止める方法をお持ちでしょうか。
(愛知県・38歳)
トップ時の左腕、貴兄は何時を指している?
ドライバーのトップ時、シャフトが地面に平行となるを理想とする。頭のテッペンを12時と考え、スタンス中央の地面を6時とした時、トップ時の左腕は10時から12時を指せばよいし、指せるスウィングを作るべきとも思う。
この左腕の指す方向、年齢で変わり行くものであって、32歳までの若さは左腕12時を指し、左手首内角90度であればシャフトは地面に並行型を作りましょう。52歳で10時の方向を指す左腕であればよい。その分、左手首内角の角度は深まり、シャフトはやはり地面に平行の型維持出来る。
若い時、ノーコックで打てても年取ってのノーコックトップ型では飛距離落ちる。老いの体はトップの左手首内角の深さを求めては来ます。ならば若い時から左手首を深くすれば、の疑問も生じようが体の回転の一体感がないと左手首使いの球は大きくも小さくも曲がるものであります。
鈍感さが体に生まれて来ないと左手首の深さが作る力は生かせないものだ。若さは鋭さを持つ。突出した一部分の動きを生む。若い時は左手首内角90度のトップスウィングで打つべきと思う。老いへの抵抗、それはトップ時の左手首内角90度の維持であろう。
貴兄の左腕は何時の方向を指している? その方向を最初に知るべきである。12時を指しているのか、ひょっとして1時2時を指しているのでは? ただ、2時を指しても左手首内角90度を維持出来ているのであれば問題ない。内角60度となれば問題生じる。トップ時、左グリップ外側、要するに小指部分が緩む。スキ間が生じる。
踏み込みのタイミング合えば問題ないがタイミングズレると、球は大曲がりします。オーバースウィングの怖いのはそこだ。左グリップを緩めて、ダウンスウィングへ踏み込みの一瞬にその緩みが締めの動きに移り、インパクトの力を増やそうの本能スウィング。それがオーバースウィング。
小さく絞めるよりは大きく絞めた方が締めの力は増すが理屈。間違ってはいない。右ひじも出前持ちトップ型とゆう体にくっつけた位置よりは、遠い位置から右脇を叩くような勢いで体を追わせる方が右腕の力は増す。左グリップ、小指側を緩めて、そして大きく絞める動きは飛距離を生むのです。
だが、タイミングズレた時があわれ。故に、左グリップ小指側を緩めるな、と過去の論は教えた。貴兄は本能のスウィングを持つ方である。飛距離欲し、インパクト時のボールの重たさを捕らえる感性求めて来たがためのオーバースウィング発生。球が大曲しないのであれば今のままのスウィングで十分と思う。
大曲するのであれば直しの手段ひとつある。オーバースウィング直しのクラブを作ればよいのです。6アイアン。グリップ先端からホーゼル上部にもう1本のシャフトをガムテープで巻きつけてやればよい。大体シャフトの右側に巻きつけてやればよい。本体のシャフトの右側に巻きつけて下さい。二重シャフトで球を打って貰いたい。
ショートスウィング。直せます。1時間で直せます。ゆっくりとした素振り3回。そしてショートスウィングで1球の球を打つ繰り返し。1本加わったシャフトの重たさを支えるには左手首内角60度にしては支え切れないものだ。左手首の内角、90度にしないとゆっくりとした素振り続けるのも難しい。お試しあれ。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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