韓流ゴルフの総師、ハン・ヨンヒ監督は選手に「ゴルフは簡単だ」と説くという。あれこれ考えるよりも、シンプルに考えて打つことでおのずと結果は良くなると伝えるためだ。
ジュニア強化合宿で叩き込まれる韓流ゴルフの真髄は心の鍛錬から始まる。「基本も大切だが、それ以上に人間としての基本や品格を身につけることが重要」とハン監督はいう。
韓国のジュニア選手から人間としても尊敬されるハン監督の目指していることは何なのか。「オリンピックで金メダルを獲得すること」「技術で評価されるだけでなく、人間としても世界の人々から尊敬されるような人間育成」をしていいきたいとハン監督は語る。
韓国ゴルフがなぜ強いのか? その世界最強の心技体に迫る。
●技をみがく 壱 『ドライバー』
自分に合ったリズムとテンポ。無理の無い自然なフォームとスウィングで芯に当てればボールは飛んでいく。自分の個性を生かしなめらかに気持ちよく振り切る。
●技をみがく 弐 『アプローチ』
強いゴルファーになるには60ヤードの距離を制すること。ウェッジを使い分け、グリップと振り幅を変えることで27通りの打ち方ができる。
●技をみがく 参 『パッティング』
パッティングはストロークが安定して、真っ直ぐになっていることが重要。距離の長短、グリーンの速い遅いに即応できる韓流メゾット。
さらにプロに転向したばかりのキム・ヒョ-ジュに話を聞くことができた。
大器と評判の新鋭プロ キム・ヒョージュはハン監督から学んだことで一番大切なことは、「人間としての生き方、謙虚な人間になれと」ということ。そして「自信をもってゴルフをしろ」ということだと言う。踏み入ったことのない未知の領域を目指して、いずれは「世界一になってみたい」と16歳の天才少女は大きな抱負を語ってくれた。