リー・ウエストウッドを少年時代に見出し、D・クラークやP・ハリントン戴冠の立役者となり、G・マクダウェル、L・ウェストハイゼン、M・カイマーらに初メジャータイトルをもたらし、いまや欧州ナンバーワン・コーチの座を不動のものとしているピーター・コーウェン。彼が主宰するゴルフアカデミーを訪ね、彼のゴルフ人生と技術の基本を語ってもらった。
コーウェンは15歳の時、サッカーで大怪我を負ったことでプロ選手の夢を諦め、自らの故障体験をもとゴルフスウィングを猛勉強。それが今のコーチ生活の原点となり、ゴルフ場のアシスタントプロの道を志す。コーチとなってからは目覚しい業績を残している。彼のゴルフの基本とは?
【Lesson-1】『スパイラル打法』
基本をマスターした上で、応用の技術を積み上げる。それが「ピラミッド理論」で、具体的な実践法が「スパイラル」な体幹の使い方。
【Lesson-2】『スパイラルのカギは肩の動き』
体幹の中心部にある胸骨・骨盤・両足の3つ部位をバランス良く動かすのがコツ。
【Lesson-3】『ウエストウッドも驚いたバンカーショット』
つま先のラインはややオープン、かかとのラインはターゲットラインと平行にセット。
【Lesson-4】『松山英樹にも教えたラフ克服法とは? 』
深いラフからも簡単に出せる「カット&ホールド」打法で経験値を高める。
■名コーチが見た松山英樹と石川遼の未来は?
「松山はダイヤモンドの原石、石川はもっと肉体を磨くこと。どちらも日本を代表するメジャー級のゴルファーであり、今後もライバル関係が続くでしょう。日本の選手は、ある一定のレベルまでは急速に成長するが、その後進歩が止まることがある。それはメンタル・タフネスの不足。二人にはメンタル面でもっとタフになってほしい。」