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なぜなかなか飛距離が伸びないのか。ゴルファーなら誰もが考える事だろう。一般アマチュアの飛距離が伸びない理由は、どうやら「ヘッドを走らせる感覚」が無いせいだ。その秘密はフェースを動かすというより、スナップ、手首の柔らかい動きにヒントがあるようだ。その秘密に迫る。
『バッバ・ワトソンの左手の動きを見てくれ』
世界的プレーヤーのインパクト直後の姿を見て、アレッと思った事はないだろうか。もっと右手がかぶさるものではないかと。多くの名プレーヤーは打った直後は、右手で左手を押し上げるような動きを見せている。急激にフェースを返す人は誰もいない。マスターズで今年二度目の優勝を遂げたバッバ・ワトソン。異次元の弾道は超速のスナップインパクトで放たれている。
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『スナップ打法歴45年 海老原清治』
ジャンボ尾崎の刺激を受けて考えついたという打ち方は、「左手を止めて振り抜く飛ばし方」。コツは「鰻を焼くときの団扇みたいに右手首を使うこと」。まずはしっかりクラブを振ろう、体も回そうというベースの上で、右手のスナップを使うこと。「トップからはさっさとどかしてから振る」というのだが……。
『中年の星 田村尚之もスナップインパクト 』
田村尚之のアドレスを、人は変則と呼が、その実績はものすごい。シニアツアーでも大変な活躍をするだろう。理にかなったことをやろうとしている、しかもインパクトは「スナップ」なのである。その「算数で考え出したヘッドが走る打ち方」を探る。