スポーツにおいて親が師匠であるケースは少なくない。もちろんプロゴルファーもそうだ。ゴルフというスポーツと関わりあいながら、どんなことを教え、どんなことを教わったのか。そして、どうやって親子関係を築きあげてきたのだろうか。今回は『親子でよかった』と思える心温まるレッスンのエピソードを聞いてきた。
【父・護 息子・丸山茂樹】 『引き継がれるゴルフのDNA』
英才教育を受け、世界と渡り合える選手である丸山茂樹。プロゴルファーの父というと、スパルタ教育かと思いがちだが、父・丸山護の教育は180度違った。「練習にはテーマを与え打ち方を自然と覚えるような方法。テーマはお互いに出し合って取り組み、理屈は後から付いてくる」と丸山護は言う。子供を信じ、自由奔放に育てた。そのDNAは親から息子、息子から孫へ引き継がれている。
【小平 智 父・健一】『切り返しのタイミングを教え込まれた』
小平 智の父・健一はPGAのライセンスは返上してしまったがレッスンプロで今もジュニアたちにゴルフを教えている。
「父に習うことが出来なかったら、ゴルフをやろうとも思わなかっただろうし、プロゴルファーにもなっていない」と全幅の信頼を寄せている、父・健一の教えは親子であるからこそわかり合えるものだった。
【宮里聖志、優作 父・優】『スウィングよりもプレー態度』
兄弟揃ってプロゴルファーに成長した宮里聖志、優作。2人揃って、スウィングやスコアのことなどで怒る父の記憶はないという。「人に迷惑をかけるなとは言われましたけど、スコアと技術で何か言われたことはないですね」と聖志。優作もやはり「スコアや技術のことで怒られたことはないが、しいて挙げるとするならバックスウィングについては結構うるさかった」と語る。父・優がこだわった教育や考えを詳しく聞いてみた。
【藤本麻子 父・信吾】『やるからには賞金女王を目指せ』
「ずっと言われているのは100Y以内は1ピンにつけろってこと。お父さんは完璧主義だから、調子が悪い時も良い結果を出さなきゃいけないって言うんですよ」と娘の麻子。子供のころからいまも続く父の指導。父・信吾はどう感じているのだろうか。
【一ノ瀬優希 父・喜一郎】技術的なことは高校生になってからだった』
どこに行くにも自転車で行かされ、とにかく体力づくりの日々。プロならではの持論がある父と、その父が掲げたいくつものハードルを次々とクリアしていった娘。それぞれの思いを聞いてみた。
【岩田 寛 父・光男】悪い打ち方を身につけてしまったらあとで苦労する』
細身でありながら、豪快なスウィングでいまではトーナメントの優勝候補として注目される、岩田寛。スウィングのルーツは数々のトッププレーヤーを育てた名拍楽である父・光男にあった。その教えをいまも愚直に貫く寛の思いとは。
【父・啓 息子・手島多一】『技術よりマナー』
【父・康雄 娘・三塚優子】『人より遠くに飛ばせ』
【父・正孝 娘・酒井美紀】『何よりも実践』
【父・基之 息子・鈴木 亨】『ひたすら振れ! そして鍛えろ! 』
『親と子のレッスン』は、チョイス春号に掲載されています。