『アスレチックスウィング』から25年
これはスウィングの大革命だ
『レッスンの王様』デビッド・レッドベターが新たにスウィング理論を発表した。
リディア・コー、ミッシェル・ウィもこのスウィングとのことだが、従来の『アスレチックスウィング』とは、まったく異なるものだという。
来日したレッドベターに、新しい教え『Aスウィング』とはどんなスウィングなのか?
【THE A SWING】Chapter1
『これが一番やさしいスウィングだ』
いったいなぜ「Aスウィング」なのか。
これまでに4000人以上を分析してきた。
伝統的な手法以外に、もっと簡単な方法があるはずだと考え、
「何年も練習を続ける必要のないスウィングはないのか?」
これが「Aスウィング」に至る第一歩だったという。
具体的に従来のスウィングとの違いはどう違うのか?
●必要エネルギー30%減! 少ないパワーで大きな飛距離を出せる
●再現性が高く、効率の良いスウィング
誰もが手に届く打ち方で、練習量の少ないアマチュアが短期間に上達することを目指したスウィング理論なのである。
【THE A SWING】Chapter2
左手ストロング、右手ウィークの『お祈りグリップ』
良いプレーは、良いグリップから。まずはグリップに挑戦してみよう。
「Aスウィング」のグリップは、一般的なものとはまったく違います。
私は「Aスウィング」のグリップを、ナチュラルでニュートラルな手のポジションと表現しています。まるで、お祈りのために手を合わせているような形になるので「お祈りグリップ」と名付けました。
「お祈りグリップ」の特長
●手のひらで握りこまないので、無駄な緊張感がない
●手首を柔らかく使えるので、コック・アンコックが正しく行える
●フェースをスクェアに保ちやすい
【THE A SWING】Chapter3
アスレチックだがリラックスしたアドレス。これが『Aスウィング』
良いプレーは、良いグリップから。まずはグリップに挑戦してみよう。
力強く、しかもリラックスした構えを作ることは、パワフルかつ何度も繰り返せるスウィングをするために、とても大切なこと。
回転する体幹をがっちりと支えることが出来れば、、バランスを崩すことが少なくなります。
ドライバーとアイアンの中間あたりとなるかかとの真上に「腰」が乗るのがバランスのいいアドレス。
●股関節から前傾し、尾てい骨を後ろに突き出す
●両目、両肩、腰、両ひざのラインが飛球線と平行
●ひざを軽く曲げる
●腕はリラックスした状態
●つま先は少しクローズ
【THE A SWING】Chapter4
腕と体が連動して動く。だからスウィングが『シンプル』になる
ほとんどのアマチュアの間違いは、腕と手だけでスウィングしてしまうことです。
結果として、自然な体の動きができず、スウィングがぎくしゃくしたり、バランスが崩れたりします。
「Aスウィング」では、腕や手、クラブの振り方をよりシンプルにして、体の回転を楽に行えるようにしています。
●手・腕の動きはできるだけシンプルに
●体の回転とクラブ、手の動きがすべて「シンクロ」している
●フェースはボールを見つめたまま。これが手・腕は勝手に動いていない証拠
【THE A SWING】Chapter5
『トップの形』
「Aスウィング」の特性は、無駄な動きをそぎ落とすところにあり、バックスウィングにおける、トップまでのクラブの移動距離は、シンクロしたスウィング獲得のための、重要事項。
クラブと体が同時に目的地にたどり着くからいつも同じスウィングができるのだ。
トップの形を覚えるドリル
●アドレスの姿勢のまま手首を完全にコックする
●そのまま上半身をねじっていく
●手・腕を動かさずさらにねじれば「Aスウィング」のトップの完成
手・腕を使わずにトップを作る動きはかなりキツイが、体のねじりが実感できるはずだ。
【THE A SWING】Chapter6
『スウィングに命とエネルギーを吹き込もう』
バックスウィングの動きが正しくシンクロして行われ、上体がきちんとねじれて、切り返しが上手くできたとすれば、ダウンスウィングは、ほぼ正しく行われるのです。
ダウンスウィングが安定するVプレーンをマスターしよう
●バックスウィングの途中でシャフトが立つ
●ダウンスウィングでオンプレーンになる
●意識しなくても腕とクラブがローテーションしてオンプレーンの形ができあがる
「Vプレーン」の動きは、スウィングに命とエネルギーを吹き込むと同時に、バックスウィング、ダウンスウィングを通じて、背骨の角度を一定に保つ効果もあります。
【THE A SWING】Chapter7
『インパクトからフォロー』
最後に「Aスウィング」のインパクトについて、少しご説明しましょう。
右手の使い方はボールを投げるイメージを大切にするといい
●左手甲が平らになり左腕は一直線
●インパクトゾーンで右ひじを伸ばす
●インパクトの右手首は甲側に折れている
●フォローで右手首は手のひら側に折れ、左手の甲が空を向く
●インパクト後は飛球線の内側にクラブを振る
これにより、スウィング軌道に対して、フェースの向きがずっとスクェアに保たれ、正確性が格段にアップします。
『まずはグリップ、そしてバックスウィングだけでも試してみてください。「Aスウィング」を完全にマスターできなかったとしても、あなたのスウィングに、必ずやプラスの力が働くことと思います。』
デビッド・レッドベター
『デビッド・レッドベター THE A SWING』は、チョイス2016年春号に掲載されています。