パッティングの基本
あなたのパットが入らないのはなぜか。
スタン・アトレーによると、パットが入らないのは“特殊な動き”が原因だという。
「パットが苦手なゴルファーの多くは、パットを特別なものと考え、特殊な動きをしようとしているように見えます。その特殊な動きが、筋肉を硬直させ、体の各パーツをバラバラに動かす原因となるのです」
「バックスウィングよりフォローが小さい」これが自然なパッティングだという。
お手本は世界のアオキのパッティング! ぜひチェックしてみよう!
「最悪なのは、ショートゲームは特別だという思いから、不自然な動きを体に強いることだ」そう語るのは、米国ゴルフダイジェスト誌が選ぶレッスンプロ米国トップ50に選ばれた、「パット」「バンカー」「アプローチ」の専門家、スタン・アトレーだ。彼が唱える「世界で一番やさしいショートゲーム」は米国で大人気。基本をマスターし、ショートゲームで一番大切なインパクトの正確性を手に入れて、コツを覚えて、グリーン周りを愉しみましょう!
スタン・アトレー
1962年、米国生まれ。89年からPGAツアーに参戦し、その年、チャタヌーガクラシックで優勝。9ホールのパット数「6」という最小記録を持つ小技の名手として知られる。ショートゲーム専門コーチとしてダレン・クラーク、セルヒオ・ガルシアなど多数のプロを指導している。
あなたのパットが入らないのはなぜか。
スタン・アトレーによると、パットが入らないのは“特殊な動き”が原因だという。
「パットが苦手なゴルファーの多くは、パットを特別なものと考え、特殊な動きをしようとしているように見えます。その特殊な動きが、筋肉を硬直させ、体の各パーツをバラバラに動かす原因となるのです」
「バックスウィングよりフォローが小さい」これが自然なパッティングだという。
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インサイド・インに打つためのアドレスを作ろう。
自然なパットは自然なアドレスからはじまる。
「パットもフルショットと変わらない円運動のインサイド・インだということ。まずは皆さんも、インサイド・インにストロークするためのセットアップをアドレスからマスターしてほしい」
パターもドライバーも、ターゲッドライン(目標線)と平行だ。
ターゲットラインと体の向きがつくる2本のレール、電車の線路をイメージするとわかりやすいので、意識して練習してみよう!
ストロークのコツとは?
「“一番動くのはヘッド”これが基本です。パットのストロークもスウィングと同じ円運動ですから支点が必要になります。グリップエンドの延長線上、みぞおちの辺りを支点と考え、パターヘッドを動かしてみてください。両ひじでヘッドを動かすイメージ。肩はつられて一緒に動いてくれます」
「パットが苦手」という人のストロークの多くは、右手の人差し指側より左手の小指側が大きく動いているそうだ。長く続けると体が違和感を覚え、結果、イップスになることさえあるそうだ。そうなっていないかチェックしてみよう!
次に、バンカーショットのコツを紹介しよう。
「バンカーショットでもっとも重要なのは、ソール後方のバウンス。インパクトでロフトを、決して立ててはいけません。ここが使えませんからね。バウンスを使うために必要になるのが、手首のヒンジ(親指方向へのコック)を積極的に使うことです」
バンカーではボールではなく、バウンスで砂を打つ。そのためには手首のヒンジ、タテのコックが欠かせない。腕1本でバンカーショットして、手首のヒンジをマスターしよう!
転がすチップ、上げるピッチ、アプローチは2通りに分けて考える。
「打ち方の基本はフルショットと変わりません。私はアプローチを“フルショットのインパクト前後を切り取ったもの”と考えています。ただしピンやグリーンの状況に応じて、球を転がすチップと球を上げるピッチ、2通りの打ち方を使い分ける必要があります」
この2つのショットは、セットアップを変えるだけで簡単に打ち分けられるので、ぜひマスターしよう!
アプローチショットの基本的なグリップ、アドレスについて説明しましょう。
①手首を柔らかく使うために、フィンガー(指先)でクラブを握り、リラックス。
②背骨は垂直か少し左に傾くのが基本形
③ボール位置は真ん中より少し左寄り
④肩・腰のラインはターゲットラインと平行
⑤スタンスは少しクローズ
オープンスタンスは実は難しい! 一般的なアマチュアには、ミスになりにくいつま先クローズがおすすめ!
こねずにコック! ヘッドが走る手首の使い方をベン・ホーガンに教わろう!
『米国で大人気のスタン・アトレーの「世界で一番やさしいショートゲーム」』は、チョイス2017年新春号に掲載されています。