【合言葉は「200ヤードをもう一度!」】
昔はヤワな印象だったシニア向けというキャッチが、現在は専用設計のプレミアム感が増してきているという。コンセプトは「もう一度、200ヤード」で、最新ドライバーでは高反発ヘッドを採用。だが、その真骨頂はセカンドで使用するクラブにある。シニア向けのクラブを考案した清水和夫さんは、「研究当初から感じていたのは、飛ぶショットに必要不可欠なのは「高さ」。力がなくても地面からラクに上がる、上がれば飛ぶ」と語る。クラブ選びの基本にしよう。
昔はヤワな印象だったシニア向けというキャッチが、現在は専用設計のプレミアム感が増してきているという。コンセプトは「もう一度、200ヤード」で、最新ドライバーでは高反発ヘッドを採用。だが、その真骨頂はセカンドで使用するクラブにある。シニア向けのクラブを考案した清水和夫さんは、「研究当初から感じていたのは、飛ぶショットに必要不可欠なのは「高さ」。力がなくても地面からラクに上がる、上がれば飛ぶ」と語る。クラブ選びの基本にしよう。
シニアになってもゴルフを愉しむには普通に歩けて、クラブを振れることが大切。だが、衰えた筋力を取り戻そう、もっと強く振れるようになろうなどと頑張ってしまうと、思わぬケガや故障で、リタイアせざるを得なくなるかもしれない。体の変化と向き合い動ける体であり続けることはゴルフだけでなく、日常生活にも余裕が生まれるのだ。
自身の飛距離、ヘッドスピードが落ちてきたのを感じると、気になってくるのが女子プロの飛距離。多少筋力が落ちたといっても、まだ飛ぶようになる方法があるかも、と期待を込めて研究したことがあるのではないだろうか。
現代のシニア層は、シャフトを立てろ、ダウンブローで、と教わってきたせいか、アイアンがそこそこ当たる人ほど長尺化した最新ドライバーの飛距離性能を上手く生かしきれない振り方になっている。スウィング改造というより、クラブの動きのイメージを変えるだけで、最新ギアの恩恵を生かせるようになり、飛距離アップできる可能性は大。
ラウンドの愉しみはスコアだけではない、といっても、スコアの目標がなければ、愉しみ方も半減してしまう。そこで提案したいのがマイ・パーの設定だ。飛距離的にパーオンできないホールはプラス1打をパーとする、という考え方で、自分なりにホールごとのパーを設定していく。実現性の高い目標を持つことで、以前の挑戦意欲を取り戻してほしい
コースのヤーデージに対して目標のパーを変えて臨む、というのが先程の提案だったが、逆にヤーデージを縮めて、そのホールのパーに挑む、という考え方もある。コース設計の意図を汲んでもらう、ということだ。ホールに仕掛けた攻略ルートを堪能してもらうことで、ショットごとの落下地点の想定エリアを生かせるようになる。戦略性が高いティからの眺めは、最高のホールロケーションとなり、記憶にも残りやすい。
シニアになったと感じたら、ギアを見直す、体のケアを心がける、自分なりの目標スコアを設定する。ここまでは、これがスマートなゴルフスタイルだろうと提案してきた。ゴルフは若い人と同じ土俵で競える時間は、思うより長い。いろいろと諦める前に、もう少し悪あがきをするのも愉しいもの。
飛ばなくなった、ショットがダメになったと感じ始めるのは、ドライバーよりもアイアンだろう。高さが出なくなって、キャリーが出なくなったり、止まらなくなったり。でもダフリ気味でもバウンスから着地すれば、ヘッドスピードも落ちないし、ロフトも立たないから、今までよりずっと高い球を打てるようになる。
年齢は関係ない。挑戦する気があるならスウィングを変えてみよう。
下半身から切り返し、左腕リードで、胸を正面に向けてインパクト……。そんなことを考えているから、クラブを速く振れないし、リピータブルにもならない。右手でポーンと下手投げ。このイメージこそ基本。人間の肩周りの構造は、腕をタテに振るようにできている。強く、速く振りたかったら、下手投げの動きが正解なのだ。