マイケル・ジェイコプスの「超立体スウィング学習法」

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マイケル・ジェイコプスの「超立体スウィング学習法」
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米国で「若手№1」と称されるコーチを教えるコーチ、マイケル・ジェイコブス。
普通のコーチとは、スウィングに対するアプローチ方法が異なるというジェイコブスのレッスン。トッププロを教えていないにも関わらず、米国『Golf Digest』の注目コーチランキングにノミネートされた、彼のレッスンとはどんなものなのか?

●CHAPTER 1

【クラブの動きとベクトルを3次元で徹底解析】

理想の形はクラブが教えてくれる!

マイケル・ジェイコブスは、いま最も注目される、「ティーチャー・オブ・ティーチャー」の一人だ。

ジェイコブスのレッスンの最大の特徴は「クラブの理想的な動きに合わせて、スウィングを作る」という点にあるという。

ジェイコブスは20代の頃からコーチングを始めたが、その活動の一環で物理学や生体力学を学んでいる。 そこで「クラブを適切に操るスウィングを追い求めるより、クラブの動きにスウィングを合わせるほうが、より安定してパフォーマンスを出せるということに気づいた」というのだ。

では理想的なクラブの動きとはどんなものなのだろう。

●CHAPTER 2

【トッププロは誰でもこのスタイル】

覚えよう! パワーが生まれるクラブの動き

ジェイコブスはクラブの理想的な動きを知るために、数多くのトッププレーヤーのクラブと体に、40個以上のセンサーを付けて多くのデータを収集したという。

「スウィング中に発生する力は『内力』と『外力』という2つに分類することができます。

近年では計測機器の発達で、目に見えない「力の向き」を可視化し、計測できるようになった。そのことでクラブが生み出している力を、人間が制御、抑制してしまっていることもわかってきたのだ。

クラブが生み出す力を有効利用する動きを、理解して実践するためには、まずスウィングの各ポジションで、どのようにクラブが動きたがっているのかを知る必要があるのだという。

では早速、クラブの力が出る方向と、それを生かすための体の動きについて説明しよう。

●CHAPTER 3

【グリップは指に引っ掛けるように握る】

右手と左手は別々に動かそう

クラブが最大限の力を発揮するためには、アドレスでどんなことに気を付ければよいのだろうか。

スウィングの主役はあくまでもクラブ。クラブがどんな動きをしても、それを許容してあげられる『受け入れ態勢』を、アドレスで整えておく必要がある。

クラブの動きを妨げないために、アドレスでは「グリップと股関節のセットアップが重要」だという。重要なのは股関節が動きやすいかどうかである。

ではこの股関節を使ったスムーズなテークバックについて説明しよう。

●CHAPTER 4

【始動から切り返しまでは“力感ゼロ”】

トップのクラブは“無重力”がいい

スウィングのなかでクラブが動いていないのは、アドレスのときだけ。だからこそ、テークバックの始動は「スムーズに行うこと」が何より重要だと言うのだ。

アマチュアの多くは余計な力を入れすぎ、その後のクラブの動きに対して、悪い影響を及ぼしているのだそうだ。

『右の股関節を後ろに引く』という動作でテークバックを始動すれば、連動して上半身、そして腕、クラブと順番に動かすことができる。

骨盤を前傾させてアドレスの形を作ったら、右の股関節をスッと後ろに引く方向に動かして、歩き出すようにテークバックを始めるのが理想。

この方法なら、トップまでスムーズにクラブが上がり、テークバックの反動を利用して、力を入れることなく切り返しを行うことができるようになる。

●CHAPTER 5

【腕を伸ばす動きが大きなパワーを産み出す】

ダウンスウィングのイメージは釣りの“キャスティング”

切り返し後のクラブにかかる力は、いきなりボール方向には向かいません。まず力が向かうのは、目標と反対の後方。

では切り返しからダウンスウィングにかけて気を付けるポイントは、どういったことなのだろうか。「トップで『フッ』と無重力状態になったクラブを、目標とは反対方向に投げるようにリリースしてください。下ではなく、後方というのがポイントです。イラストにあるような、釣りのキャスティング(遠投)の要領だ。 こうすることで、切り返し後の遠心力を最大限に利用することができる。

上半身にキャスティングの動きを取り入れることで、ヘッドスピードをアップさせるだけでなく、振り遅れを防ぐこともできそうだ。

●CHAPTER 6

【右手を突き、左手を引いてクラブを回す】

トルクの原理”でヘッドを走らせろ!

ダウンスウィングで生かせる外力は、ヘッドが体から遠ざかる遠心力だけではない。

遠心力に加えて、トルクの力を使ってヘッドを加速させることができる。トルクとは、回転軸を中心にして、物体をねじることで発生する力のことだ。

へッドを走らせるトルクの力右手と左手を反対方向に動かすことで、グリップの両手の真ん中を回転軸としたトルクの力が生まれ、ヘッドが加速される。

あくまでも『クラブがそのように動くので、手元で制御しない』と理解しておこう。このトルクの働きに関してイメージがしにくければ、はじめは素振りで両手を意識的に逆方向に動かしてみて、その動きを理解しておくと良い。。

●CHAPTER 7

【大切なのは股関節の動き】

回転軸の安定がヘッドをさらに加速する

ここまで遠心力とトルクを使ってヘッドを加速させる方法をいくつか教えてもらったが、ジェイコブスは「アマチュアにはインパクト後のことも考えてほしい」という。

「外力を使うためには、股関節の準備が欠かせないという話を繰り返ししています。これは遠心力を生み出す軸をぶらさないため。

もう一つスウィングの始動や切り返しを股関節の動きから行うことで、手元の力を強くしないためという大きな役割もあります」

ダウンスウィング逆にこれさえできていれば、加齢によって筋力が多少落ちたとしても飛距離のロスが少ないスウィングを手に入れることができる。

『レッスンの匠 マイケル・ジェイコプスの「超立体スウィング学習法」』は、チョイス2018年夏号に詳しく掲載されています。

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