『教育と同じでプロセスの大事さを学ばせる』
ジュニアの試合にボランティアでお手伝いさせて戴いていることもありますが、グリーン上で明らかに20センチくらいボールを前に動かしていたり、打ちにくい場所などは人の見ていないうちに動かしていたり…。現実問題として何度もそのような体験をしました。私は、アドバイスを出来るような立派な人間ではないのですが、個人的な考えを述べたいと思います。
子供にゴルフをさせる親御さんには大きく分けて2種類のタイプがいると思いますが、一つは、お金をかけて子供を上手にして元を取ってやろうと思っている人。そして二つ目は、「ゴルフを教育」だと捉え、学業と同じくらい人生に対して有益なものと理解し、この無形の財産の為にお金をかける親。
ゴルフは本当にお金が掛かるスポーツですが、お金を掛けても物質的には何も手にしないかもしれないのです。でも私はゴルフを通して尊いことをたくさん学びました。私にもゴルフ部に在籍する中学2年生の子供がいますが、きっと子供がその尊い体験から人生を学んでくれることを切に望んでいます。ここで言いたいのは、「誠実にゴルフを追及するものだけが受ける恩恵があり、人が見ていないところでボールを動かして良いスコアで上がっても本当の感動は一生得られない」という事。誤魔化すという事は、その貴重な体験を自ら放棄しているのです。
親として絶対にしてはいけない事は、結果で子供を叱らないという事。と言うのも、ゴルフというスポーツは全てが自己責任ではありますが、その日の運不運が結果を左右する大きなファクターだからです。小さい子供なら尚更です。それよりも試合までの練習に少しでも甘いところがあったらそれは猛然と叱って良いと思います。結果ではなく、それまでいかに努力したかという事が本当に大切です。
- ・結果で子供を叱らない。
- ・練習で手を抜いていたら厳しく。プロセスを学ばせましょう。